レジェンドのキモチ
さて、試合が終わったあと怪我のため無念の不出場になった
「伊藤剛臣選手」が多くの報道陣に囲まれていました。
健闘をたたえグラウンドに降りてきたタケオミ選手を、
多くのカメラが追いかけていました。
本当に凄かったです。
釜石の初の入れ替え戦に、誰もがレジェンドの出場を願っていましたからね。
そのオーラの凄さに圧倒されながら、
少しでも遠くからその姿を見ることが出来て良かった・・・。
差し入れを持って行っていたので、
釜石の関係者の方にお渡しして帰ろうと思ったら、
隅っこ~にいたこちらに気が付いてくれました。
サッと手袋を取って握手をしながら、
次の瞬間大きな声でビックリするような言葉を。
「この人ね、
僕のことをすごい顔で描いてくれるんですよ~!!!」
報道陣の前ですごい紹介の仕方をしていただきました(//・_・//)
タケオミ選手は大学からずっと見守っている選手です。
神戸製鋼で長年活躍して、
ジャパンになってW杯に出場して、
それから少しずつ背中に背負う数字の数が増えていき、
ナンバー8から19番になった時も、
「19番!い(1)・く(9)・ぜ!!!っていい感じでしょう」
と言って、
常に前身し続けているこの人を尊敬していました。
何度もラグビーマガジンの「ラグビーに乾杯」のページで
タケオミ選手を描かせてもらっていました。
なのでわたしにはこの
「描いてくれる」と言ってくれた言葉がたまらなく嬉しかったのです。
自分が描きたいから描く、
以前は描かれる側の人のキモチを考えることは、
ほとんどありませんでした。
選手はそんなに真剣に見ないだろうとも思っていたし、
たとえ見ても、たいして気にすることもないだろうと。
けれど、いつもどこかで選手たちから、
描かれた側のその胸の内を教えてもらいます。
熊谷で聞いたこの言葉に、また背筋が伸びました。
「くじらいさん、見て~、俺、眉毛あるでしょっ!」
以前から会う度にタケオミ選手から、
挨拶代わりに言ってもらえた言葉です。
熊谷では眉毛ありました。
今度はレジェンド、
眉毛描きます!!
熊谷ラグビー場名物の赤城おろしはすさまじく、
目を開けていられないくらいの強風でした。
少しでも風を避けようとして、坂になっている芝生のほうへ避難。
岩手から予行バスで沢山の応援団が来ていました。
釜石の主将が
「釜石の場面になると会場から大きな声援がたくさん聞こえてきて、
本当に嬉しかった」
そう言うくらい、応援団はこの強風にもかかわらず避難することもなく、
熱い声援を送っていましたよ。
クボタの応援も本当に熱くて多くの応援団が駆けつけました。
釜石は後半の強風の風下になりました。
そこから点を取られる場面が多くなり、
風上で観戦していたので、
ほとんど向こうのほう~で試合が行われているという状態が続く・・・。
この日はあちこちで入れ替え戦が行われていたけれど、
注目の一戦に報道陣の数の多さにびっくりしました。
いつも秩父宮にいる記者たちも沢山来ていましたねぇ~。