漫画家のアシスタントって・・・ | くじらいいく子 オフィシャルブログ 「クジラのキモチ」 Powered by Ameba

漫画家のアシスタントって・・・

スタッフのひとりが、この春パートナーの転勤で地方に行くことになり、


ひとまずアシスタントをお休みすることになりました。


いろいろあった彼女にとっては、


パートナーの転勤は嬉しい出来事なので、


わたしも快く送り出してあげたいと思います。




19歳の時からずっとわたしの仕事場で活躍してくれて、


とっても頼りにしていました。


漫画家を目指して地元を離れて初めての一人暮らし、


本当に大変だったと思います。


仕事は徹夜の連続で、自分の投稿作品を描く暇も無かったのだろうなぁ


と思います。



それでも力をどんどん発揮してくれて、


”ザルタイプ”のわたしに細かなミスを見つけてくれて、


彼女のおかげで完璧な原稿に近づくことが出来ていました。




漫画家とアシスタントの不思議な関係は、


その仕事場によって全く異なります。


忙しいときだけ呼ぶケースがあり、


会社経営にしていない場合ほとんどがこのタイプです。


でも自分もアシスタントの経験があるので、


これだと呼ばれないときはどうしたらいいのか,


途方に暮れます。


バイトか、違う漫画家の仕事を探すことになり、


とても一人暮らしはしていかれない、のです。



常に「使い捨て」にされるアシスタントなのです。





でもプロとしてデビューしなくても、


漫画家のアシスタントという仕事は、


立派に成立するという考えをもっているので、


仕事があっても無くても、わたしはお給料制にする決意をしました。


みんなに安心して仕事場に通ってほしいから。




仕事が少ないときも支払う・・・。


これは辛い時期もありますが、スタッフがいてくれるのを力にして休まず、


ずっと続けることが出来ました。




そして気が付いたら彼女は19年近く側にいてくれました。



「上京」「初めてのアシスタント」「徹夜の連続」「結婚」「転勤」


19年いろいろありましたね~。


頑張ったね~本当に(涙)!!!




いろんなことが急に決まったので、まだ実感出来ていませんが、


机はまだそのままにしておきます。



いつでも彼女が仕事出来るように、



『時間が出来たから来ちゃいました~♪




ってドアを開けて入ってくるような気がして
















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■無題

猫には7段階の挨拶がありますが、別に知っていたからと言って何か役に立つ訳ではありません。