連覇のキモチ
ラグビーの帝京大学に東福岡高校の、
勢いの止まらぬ強さ。
しばらくこの連覇が続きそうな気配です。
勝つことの追い風って本当に吹いているのでしょうね。
「連覇」という言葉に必ず思い出すチームがあります。
それは「神戸製鋼ラグビー部」
強さの頂点に来た時に「阪神大震災」に襲われました。
部員はみんな練習どころではなくて、
地域のボランティア活動をしていた、と言う話は
幾度となく記事などで紹介されていましたね。
練習が出来ずに連覇に終止符を打ちました。
誰しもが、もし・・・
と、考えたのでしょうけど、相手は天災・・・。
その少しあと、選手から話を聞くことが出来ました。
その当時の選手のほとんどが社員寮生活。
ラグビーのこと、試合のことなどに花を咲かせ、
毎晩のようにみんなで集まっていたそうです。
その晩も、いつものメンバーで朝近くまで呑んでいて、
部屋に戻って少し寝たところに、大揺れ。
『・・・大八木さんが部屋に入って来たのだと思いました』
部屋の中でテレビもなにもかも飛んでいる。
それを、大八木さんがバーンとドアを開けたからだと思ったそうです・・・。
気が付いたらベッドと天井の間に挟まれていて、
部員たちが来てくれてすぐに助け出され、
同じように挟まれている仲間をみんなで救い出していったという
話を聞きました。
大八木さんも含め、神戸の部員たちは、
地域の人たちのために仮説トイレなどを運んでいて、
練習どころではなかったのですよね。
誰しもがもしあの時、大震災が起こらなければ
神戸はどこまで連覇していたのだろうと、
思いを寄せていたことも、あり。
この先、
なにが起こるかわからない、
同じ状態は永遠に続かないと教えてもらったことでもありました。
あれから、20年なんですね。
同じようなことがもう、起こりませんように。