いちにちを乗り越えて行く・・・ | くじらいいく子 オフィシャルブログ 「クジラのキモチ」 Powered by Ameba

いちにちを乗り越えて行く・・・

目が覚めると、

そうか、今日もそういう日だったか・・・と、

ズシリときます。



金曜日に先生から、

あと2,3日このまま食べなかったら、

『点滴をはずして、あとはご自宅に連れて帰るということも

あります』

と言われました。


強制給餌を毎日してくれているけど、

口から出てしまうそうです。


食べないということは、生きられないということ。


それならば家に連れて帰って少しでも一緒にいてあげたほうが、

いいのでは、という先生の提案です。


酸素室の中で顔を見るとすぐにわかってくれる。

こちらへ来ようとする。

なぜると小さな声で猫鳴りをしてくれる。

目を細めて喜んでくれる。


それでもこのまま食べなかったら家に連れて帰って、

ただただ衰弱していくのを見ているだけなのか・・・。



それは、どんな時間なんだろう・・・。








そして土曜日、いつもの魚を焼いて行きました。

食べなくても、毎日、毎日、根気で持っていきます。


昨日の朝は、行くとすぐに大きな目をあけ近寄って来て

くれました。

口を開けて、にやぁ・・・と言いながら。



いつものように声をかけながら、励ましながら

焼き魚を小さくほぐして口に近づけると、



パクリと食べました。




た、食べた!


食べた~っ!!


食べたぁぁ~~!!!




先生も皆驚いた。

朝の強制給餌も口からこぼれてしまったそうなので。


小さくほぐした魚を5口ほど食べてくれた。


お腹すいていたのか、でも食べたくても

これ以上食べる体力はないようで、

少し食べて休みました。



食べたいってキモチはあるんだ。



とにかく食べてくれたのが嬉しくて、嬉しくて、

この先のこともなんにも考えられないくらい、

嬉しい。



そのあとの先生のレントゲン写真をみながらの説明。


骨粗鬆症があるため、努力呼吸で折れた数本の骨。

まだ少し溜まる胸水。

そして心臓肥大。


先生は言わないけど、

もういろんな意味で厳しいのはわかる。


この1週間食べられなかったのと、急性の悪化で

あきらかに体力が無くなっている。




にゃんこセンセーは家に来て12年と7カ月。


2月の雪の降る寒い日に出会いました。

そのころの事を考えると、きっとその時生後1年くらいだったかも。


ということは、今は13歳半にはなっているはず。


猫は長生きと言われ続けて、

あまりの元気さにまだまだ若いと思ってきたけど、

「猫の時間」は無情なんだね。


まだまだ。


まだまだ、とずっと思い続けてきたんだね。



現実を受け入れなくてはいけないということなんですね。



願いはひとつ。



元のように元気に、なんて思わないから、

病院を出るときは、看取りじゃなくて、

「自宅介護」をするために帰りたいなぁ。



帰れる状態になったら、家で介護をしてあげたい。




それがどのくらいの時間になるかわからないけど、

「介護」は、一緒に生きるということだもの。








コメント、メッセージ本当にありがとうございます。

別の機会にご返事させてくださいね。