くまのキモチ | くじらいいく子 オフィシャルブログ 「クジラのキモチ」 Powered by Ameba

くまのキモチ

あまりにも暑いので髪を切りに行きました。


いつも髪を切ってくれている

美容師のサトーさん(人間・多分男性・かなりオッサンに近い年齢)が


「くじらいさん、大変なことがあったんですー!!」


行くなり突然言われました。



サトーさん「熊に追いかけられました。北アルプスでー!!!」



くじらい「でえええ~~~い!???」



先週の15日、一人で槍ヶ岳を目指し登山道を登っていたところ、

眼の前にクマが突然横から飛び出してきたそうです。


め、目が会うほど近かった・・・。



山に入る時、

登山者は必ずベテランから

”クマと出会ったら走って逃げてはいけない”と教えられます。


わたしも秋田の世界遺産の山で、

クマと会う確率の高い山に入る時、登山ガイドから

クマと出会ってしまった時の対処の仕方を長い時間教わりました。


その中で一番してはいけないことは、


走って逃げること。




走って逃げると、どんなクマでもほとんど追いかけてくるそうです。



サトーさんは、思いっきり走って逃げました。



で、やっぱり追いかけてきたそうです。


もんのすごく早いスピードで。


だって、相手は4本足だし、

こちらは登山靴を履いていて、10キロ以上の装備を持っているわけだし、

追い付かれるに決まってる。



後ろから登って来た人も、サトーさんがクマを連れて走ってきたので、

みんな一斉に逃げるしかありません。


登山道、来た道を激走でどんどん降りる登山者たち。


捕まえられそうになるくらい側まで来た時、

クマは急に山の中に飛び込んでどこかに行ってしまったそうです。




そこは北アルプスの人気のコース。

この夏、かなりの人数が歩いているところに、来るなんて。



秋田の登山ガイドによると、

クマも怖いそうです。


あちらも人間と出会っって、


しまった!!!と思っているらしい。



だから人間は音を出しながら、


”スマナイけど、今ここを人間が歩いているので、

しばらく来ないでネ”


と、伝えながら歩くんですよね。



鈴・・・付けながら歩くのは苦手だったけど、

この話を聞いて、どんなに人間の多い所でも

クマと出会ってしまう可能性があることを再認識したので、

山に入るときは、これから必ず付けることにします。




だって、先人はクマ。


人間のほうが、

クマの住まいの山にお邪魔させてもらっているわけだから。


みんなが当たり前のように歩いている登山道も、

元々はけものたちが開拓した道。


それを人間が自分たちのものにしちゃったわけで。



クマが出た!

というよりか、クマにとっては


『人間が出た!!』ですね。



サトーさんが追いかけられたクマは高校生くらい・・・

結構若いクマだったそうです。


クマ家に戻り

『マヂ怖かった、かーちゃんっ!!』

と言っているんでしょうね。