新和田トンネルを抜けて、和田側から旧道に入るとすぐに、中山道の入り口の道標。

和田峠、ビーナスライン沿いに駐車場。結構いますね。

ビーナスラインで寸断された中山道の古道にとりつきます。

ちょうどヘアピンに差し掛かったところ、何度か道を横断。

車やバイクがブンブン通る道を、横断。

ひと登りで、開けた古峠。

講の石碑のようだが、左は御岳講、右はよくわからない。ここから正面に御岳が見える・・・はず。

正面の坂を上っていきます。

五鈷杵を握りしめた、弘法大師ではないだろうか。

諏訪宿へ下っていく、中山道。

結構登りがありますねえ。ひと登りで景色が開けた。正面に車山から、ちょっと雲がかかった蓼科山

甲斐駒と北岳が並んでいるのがよく見える。

三峰山が見えてきた。

極楽稜線トレイルが続きます。

でも、真下を車道が走っているのがちょっと残念。

三峰茶屋の分岐まで来ました。

さらに登って、山頂直下から振り返る。

着きました。1887.7m三角点

正面に美ケ原。王ヶ頭のアンテナ群とホテルがよく見える。左手には松本の盆地が広がる。

おおきな鉢伏山。あそこまでつないで歩きたいけれど。周回ルートとるのが難しい。

諏訪湖、その奥には中央アルプス。ちょっと雲多い。

大岩の陰に、石造物がいくつか。

これは、不動明王が彫ってあるように見えるのだが。

アザミに群れ飛ぶ、チョウたち。

オブジェのような立ち枯れのカラマツ。

中央分水嶺です。西に流れると天竜川水系、太平洋へ。東に流れると信濃川水系、日本海へ。

和田山南峰。何もない、静かな山頂。コウリンカがたくさん咲いていた。

ふりかえると遠くになった三峰山。

ポツンと。

 

 久しぶりにのんびりした朝の土曜日。天気も意外に良さそうで、耐暑トレーニングを兼ねて、気持ちいい稜線を歩こう。

 中央道から長野道へ、岡谷ICで降りて、コンビニで飲み物を買い、R20バイパス。さらにR142バイパスに入って和田峠を目指す。新和田トンネルの手前から、旧道に入って旧和田峠へ向かうつもりだったのだが、なんと旧道は諏訪側が通行止め。仕方なく新和田トンネルを抜けて和田宿側から旧和田峠に向かう。旧道に入るとすぐに、中山道の入り口。道標や案内板が数多く立っている。「和田峠4.7㎞」と書かれているが、車道では7㎞。旧道のワインディングを走って、和田峠へ。東餅屋跡を過ぎるとビーナスラインにクロス。中山道はコルゲートチューブのトンネルでビーナスラインの下を通り抜けている。ビーナスライン脇に和田峠茶屋。営業しているのかな?反対側にも広い駐車場。こちらが主に登山者用のようで、15台ほど。出発していく人もちらほら。

 目指す山頂までは3㎞ほど、2時間はかからないだろう。9時50分出発。中山道は、ビーナスラインに寸断され、何度か横切る。20分ほどで古峠と呼ばれる、中山道の和田峠に到着。一段高い所には、御岳講の立派な石碑。御岳遥拝所になっていたらしい。江戸時代のものらしい。もう一つ同じくらいの大きさの石柱が立つが、やはり何かの講の碑のようだが書いてある字は読み取れず。こちらは明治期のもののようだ。峠道の脇には玉石がゴロゴロと積み上げられているが、その頂上に鎮座しているのは、弘法大師様かなあ。その他、説明板や道標など多数。正面には御岳から乗鞍あたりがよく見えるのだろうが、ちょっと雲多めで山は隠れがち。

 さて、三峰山に向かう。峠にいた男性二人を追い越し、登っていくと斜面にはオレンジ色のコウリンカがちらほら。なんとなく緩やかな尾根道を想像していたが、結構なアップダウン。急登を登りきって、振り返ると蓼科山から八ヶ岳はちょっと雲に隠れ気味。車山のレーダードームはよく見える。その先の急な下りで、熟年男女4人を追い越す。女性三人を男性がリードしている。歩きながらのおしゃべりがなかなかにぎやか。

 その先は再び登り。下ってくる人ともぽつりぽつりとすれ違う。犬を二匹ずつ連れた女性二人とすれ違う。さらに「今日はいい天気ですねえ」とソロ女性にあいさつされ、「天気はいいですが、暑くて暑くて。」と言うと、「この先は風がよく通って気持ちいいですよ。」と。登りきると、その先にゴールの三峰山が見えた。笹原の緩やかな尾根が続いている。確かに気持ちいい道になったが、残念なのはこのあたりで再びビーナスラインが並走。すぐ下を車道が通っているため、爆音オートバイなどが時々通る。それ以外は、最高の極楽稜線だ。

 11時、三峰茶屋からの登路分岐に到着。すぐ下のビーナスライン沿いに三峰茶屋と駐車場があり、そこから多くの人が登ってくる。ドライブついでに、普段着にスニーカーの手ぶらの人も山頂を目指す。もうずいぶん前に美ケ原に行った帰りに、ここから三峰山まで歩いた記憶があるが、いつだったか記録が見つからない。

 11時25分、山頂に到着。ちょうど人がはけた所で、誰もいない山頂に着いた。ラッキー。360度の素晴らしい大展望。正面には美ケ原。王ヶ頭のアンテナ群がよく見える。その左は松本の平野。その奥は北アルプスのはずだが雲の中。さらに左手には大きな鉢伏山。ここからは稜線続きで、いつか歩いてみたいと思っていたのだが、なかなかコース取りが難しい。しかも、ここから見ると、間の稜線は果てしなく下まで落ち込んでいる。相当なアップダウンになるのだろうな。諏訪湖を一望。さらに中央アルプス、南アルプスも半分雲の中。車山はよく見えるがその奥の八ヶ岳はいまいち。南アルプスとの間に、富士山が裾野だけ見えている。東側はよく晴れていて、妙義の山々の異様な姿がよく見えている。シートを広げ横になりながらのんびりしていると、続々と人がやってきて、一時は10人以上になった。日差しは熱いが吹き渡る風はさわやか。風に乗ってものすごいたくさんの赤とんぼ。そして周辺のアザミなどにはたくさんの蝶が舞い飛んでいる。

 のんびりしていると、あれ?午前中にすれ違った、犬を連れた女性二人が登ってきた。どこからか、戻ってきたのだろうか。

 結局1時間半も極楽山頂ですごし、さて帰りますか。と腰を上げ1時少し前、下山開始。下り始めると、先に下り始めた犬を連れた女性たちに追いついた。「午前中に、和田峠からの登りですれちがいましたか?」と聞くと、本当は和田峠から登ってきたのだが、犬が参ってしまったので、一旦下りて車で三峰茶屋まで来て、登ってきたという。なるほどそうだったのか・・・というよりも、犬、根性ないなあ。

 下りは速い。どんどん下りて、50分ほどで古峠に戻ってきた。ついでに、ひと登りで和田山南峰へ。コウリンカが一面に咲く、静かな何もない山頂。この先、和田峠、さらに鷲ヶ峰に向かって、中央分水嶺トレイルが続いている。古峠に戻り、また中山道を下って、和田峠へ。2時20分、下山完了。

 耐暑トレーニングと、中山道和田峠の一部を歩き、さらに極楽稜線。歩行距離は8.0㎞、行動時間は休憩含む4時間38分。累積登高は562m よいトレーニングでした。