ネット上からお借りしてきました。武井武雄の挿絵や表紙など。ファンタジー、とはまたちょっと違う、独特の世界観。

 

   

ちびまる子ちゃん の表紙にはやはり独特の世界観。ちびまる子のそれとは違う、別の世界がある。武井の世界観と共通点を見つけることはこじつけではあるまい。

 

 

 

 どうにもならない天気である。土曜日はどうにか晴れ間も見えるようだが、日、月の連休は所により大雨の予報。富士山では開山早々死者続出、静岡県知事が異例の声明発表の事態。この三連休も荒れそうで無謀登山がなければいいが。静岡県警の救助隊が強風の中で喘ぐ動画も話題になっている。登るのは自己責任。ならば、下りてくるまで自己責任ですな。


※追記 やはり13日、立て続けに救助要請が出ているとのこと。

 というわけで、あきらめの三連休である。もとより先週の爺ヶ岳以来、どうも体調がおかしい。エアコンが苦手はもともとなんだが、大して効いていない冷房でも肌に刺すように感じて今週はずっと長袖を着て過ごしていた。

 そんなわけで日々雑感の超雑文。先週の爺ヶ岳からの帰り道、長野道の岡谷ジャンクションが工事のため渋滞中とのことで、塩尻ICで下りて、R20で塩尻峠を越える。40年ほど前から、バイク時代、車でスキー時代、幾度となく走った道だがすっかり改良も進み、快適な道だ。しかし岡谷ICから先の、諏訪市街地は混雑して茅野までがなかなか遠い。そこでいつも走るのが諏訪湖の南岸。塩尻峠を下って、岡谷ICのすぐ手前で諏訪湖に向かって一気に下る。県道254号線。岡谷の市街地を抜け、天竜川の源となる釜口水門のすぐ横の釜口橋を渡り、諏訪湖南岸に沿って走る。諏訪大社の上社の横を通って、茅野まで一気に抜けることができる。岡谷市街地を抜けるときに必ず通って、気になっているのが「イルフ童画館」絵本作家の武井武雄の美術館で、いつか寄りたいと思いながら、いまだ立ち寄ったことがない。「イルフ」って何?武井の造語だそうで、「フルイ」を逆さにした言葉、つまり「新しい」という意味だそうだ。武井武雄は絵本の「添え物」的な扱いだった挿絵を芸術の域まで高めたといわれている。その独特の世界観はのちの多くの漫画家に影響を与えたという。手塚治虫しかり、ちびまる子ちゃんのさくらももこしかり。なるほどそういう目で見ると、ちびまる子の世界観はともかくとして、さくらももこの著作物にみられる挿絵の世界観は武井のそれに近いような気がしてくる。

 フルイの反対がイルフ、つまり新しい。これはずっと前から知っていたことだったのだが、つい先日、通勤途中で店先のある看板に目が留まった。運転中なので凝視できず、後からしっかり検索、調査。

 最近アウトドア界にも進出している「ワークマン」の店頭にあったポスター。レインウエアの宣伝だったが、そこに書いてあったのは、独自開発の新素材『INAREM(イナレム)』走りながら流し読みだったので、ふーん、かっこいいネーミングだなあ、と思いながら走りすぎた。とっさに思い出したのは、「ファイントラック」のテントなどに使われている素材。かつては「ダイニーマ」と呼ばれていたが、供給ブランドの変更?で東洋紡が登録商標としている「イザナス」という名前に変わった。この名前の由来も不明だが、思い出したのはイザナギノミコト・・・
 そんなことを考えているうちに、帰り道、またワークマンの前を通る。当然反対向きに走るわけで、また「イナレム」が目に入ってくると、「そうか・・・・ムレナイの反対語か(笑)」

 いやいや、それを武井構文にあてはめたら、ムレナイの反対の「イナレム」は、つまり「蒸れる」ってことじゃあないですか(大笑い)

 

 

テレビ見聞録(注 ネタバレ含む)

 なんだか山を舞台にしたドラマが始まるみたいよ、と『ツレテケ』。各クールで、とにかく初回だけはすべて録画しておき、見た感想やネット評によっては、取捨選択していくという見方をしているのだ。前クールで、結局最後まで見たのは2,3本。「アンチ・ヒーロー」という裁判所ものはヒールを演じた野村萬斎が、勧善懲悪、最後にコテンパンにやられるのは痛快だった。
 で、今クールで始まったのが「マウンテン・ドクター」主人公の山岳救急医の姿を描く、ということでついつい見てしまった。山岳モノは数年おきくらいにあるが、前回も診療所舞台の「サマー・レスキュー」ってあったっけ。登山者の無茶ぶりが、ちょっとひどいという感じだったが。今回は。
 主人公の杉野遥亮さんは、半年くらい前にやっていた「ばからもん」というコミック原作の書道家のドラマが好印象だったが、ドラマ自体はやっぱりなー。山岳ロケは八方尾根、まとめ撮りの使いまわし感がはっきり。診療所のある山小屋は、うーん、なつかしい猿倉荘だ。山の中の設定だが、車で行ける場所だものね。ロケにはぴったり。小屋内の診療室は別のセットだろう。もっと、いろいろな山の風景が映るかと思ったが、それほどでもなく、第一話にして、主人公が大きく成長していよいよ、というところで山頂に立ちドローンでぐるりと撮影しているのは唐松岳。結局八方尾根からは離れず。山をよく知る人なら、そこ、初心者でも登れる山ですよね。ということになる(留学し、様々な技術を習得し、総仕上げとしての山頂なら、モンブランくらいに立ってほしかったものだ。唐松岳をディスるつもりも、甘く見るつもりもありませんwww)登場人物の持つ様々な過去の伏線をちりばめて回収していく、よくあるパターン。主人公が師と仰ぐ、国際山岳医の放ったひとことが「山に復讐するためだ!」って、どんだけ重いんだよ。・・・・これは2話目くらいで離脱のパターンか。


※あくまで個人の見解です。楽しみにしている、期待している方が気を悪くされたら、申し訳ありません。