朝の4時でほぼいっぱい。あとは路駐になります。

4時30分、スタート

背後から日が昇り、光が差してきた。

枯木帯というポイントで大休止。看板に書いてある杣添小屋、ってあるのか?

倒木帯。正面に牛首山。まだ高い。

茅ヶ岳の裾野の上にぼんやりと富士。

やれやれ2時間で展望デッキ。意外に頭の上は晴れ。

赤岳の雄姿を目の当たりに。

少し登ると赤岳と富士山の競演。その昔、高さを競い合った両雄。牛首山がもう低くなった。

岩の間にイワカガミ

  

着いた。今年もなんとかサブ3

ドーンと、この雄姿

北側の横岳稜線

富士山を望む。正面には金峰山

 

奥ノ院。横岳最高地点。

大同心の向こうに硫黄岳その奥は蓼科山

はしご 渋滞中

もったいないような気もするが、下山開始。

デッキから振り返る三叉峰

足元で頭隠して尻隠さず。3センチほどの小さなネズミ。

沢まで下ると、登山口はもうすぐ。見事な苔の沢。

 

以下、お花。

 

ミツバオウレンとイワカガミ

オヤマノエンドウの向こうには赤岳

イワウメ満開

ウルップソウもよく開いていた。

イワベンケイ

そして、ツクモグサ 一番開いていた花。

朝日を浴びて、だんだん開いていくでしょう。

縦走路の岩に咲くハクサンイチゲ

チョウノスケソウもたくさん開いていた。もう終わり気味か

可愛い花をつけるイワヒゲ 葉が特徴的。

チシマアマナかな?

 

オヤマノエンドウとクモマナズナ

コマクサはまだつぼみ

キバナシャクナゲは根元にひっそりと、でも目立つ。

イワヒバリが元気。恋の季節でしょうか?

 

 週間予報では曇りや雨だったが、週末に近づくにつれ、晴れマークも出てきた。結局てんくらオールAの土曜日。花を探しながら高所トレーニング。八ヶ岳に出かけよう。
 駐車場争奪戦に勝利すべく、1時起き。1時30分に出発。4時前、マジックアワーの空の下R141を走る。野辺山から八ヶ岳林道へ。県界尾根の登山口を過ぎ林道を走って、杣添尾根の登山口へ。車は10台ほど。駐車スペースはあと数台で埋まるか。続々と数台が到着しそれも埋まっていった。着いた時には人の姿は無かったのだが、どうやらついていた車は早着仮眠組だったようで、数台から人が出てきた。暑いつもりだったのだが、外に出ると結構肌寒い。ソフトシェルを着込む。4時30分出発。登り始めてすぐに、背後のから日が昇り、木々の間の山肌に赤い光が差し込み始めた。しばらくは静かな一人旅。1時間以上登って、地図上では枯木帯と記されたポイントで大休止。小広くなっていて丸太のベンチも置かれている。男性二人組、ソロ男性が二人、追い越していった。さらに頑張ってやっと樹林帯を抜けると展望ベンチ。ちょうど2時間。昨年は快晴の絶景だったが、今日はちょっと雲が多め。遠くは霞みがち。だが何とか富士山を望める。目の前には屛風のように横岳の稜線。赤岳もバッチリだ。
 ここからは尾根沿いにハイマツを切り開いた急登。以前の道は少し下から尾根の北側をトラバース気味に歩いていた。しかしこの時期にはまだ残雪があったりして歩きにくかった記憶がある。この尾根上ルートが開かれ、デッキが作られたのがいつなのか、ここ数年の話だと思うのだが。
 樹林帯では暑くなって上着を脱いできたが、森林限界を出るとさすがに風は冷たい。ひと頑張りで、三叉峰に到着。7時15分。何とか今年もサブ3達成。年々苦しくなるなあ。
 とりあえずピークに立ち、絶景を楽しむ。正面には少し霞んで、北アルプスから乗鞍、御嶽、中央アルプス。左手には阿弥陀岳から赤岳。鞍部に権現岳からその向こうには南アルプス。北岳、甲斐駒、仙丈と勢ぞろいだ。足元は百花繚乱。とりあえず大休止。まだ7時半、さほど人は多くないが、硫黄岳方面や稜線には歩く人の姿が多い。北から南から通過していく人も。とりあえず、花を探して赤岳方面へ。一面のイワウメやオヤマノエンドウ、ハクサンイチゲ。そしてお目当てのツクモグサはちらほら。花を探しながら石尊峰、その先の小ピークまで。ここから一気に地蔵の頭への下り。赤岳までは1時間ほどで行くだろうが、まあ、今日は人も多そうだし、花めあてだし、ここまで、と戻る。のんびりと花を探しながら三叉峰まで戻ってくるとびっくり。山頂が人だらけ。ちょっと離れた岩陰で大休止しながら景色を楽しむ。40分ほどのんびりしてから、今度は奥ノ院方面へ。すぐ前を歩く若い男女の女性が息遣いも荒く、「息が苦しい、頭が痛い。高山病だ。どうしたら治る??」と言いながら歩いている。いやあ、下るしかないでしょう。とは言わなかった。この稜線は2800m、そこそこ空気も薄い。10時過ぎに奥ノ院に到着。ここには横岳の団子看板と2829mの表示。「横岳の山頂ってどこ??」と言っている人が結構多い。YAMAPでは三叉峰に「横岳」の表示があり、「着いた、着いた。」と言っている人が多かったが、三叉峰のピークには棒が一本立っているだけで表示なし。横岳ってここら全体の名前で、ピークがいくつもある、と考えた方がいいのだろうな。最高峰で行ったらここ、奥ノ院になるのだろうけれど。休憩していると、クライミング装備の三人組の男女。大同心を上がってきたらしい。よく見ると、大同心にも小同心にもパーティが入り、コールが聞こえてくる。目の前にウルップソウが咲いていたが、どうやらクライミングの途中にウルップソウの大群落があったらしい。「もうおなかいっぱいって感じだけど、途中だったから写真撮れなかった。」と言っている。元気な若者の集団がやってきて、記念撮影。みんな空荷。三叉峰に置いてきたらしい。さらに人は増えひっきりなしに北へ南へ。阿弥陀の山頂もハリネズミのとげとげみたいに人の姿が見える。11時10分、重い腰をあげ、三叉峰に戻る。途中のはしごは順番待ち。三叉峰は相変わらず、人がいっぱい。11時30分、後ろ髪をひかれながら、杣添尾根の下山ルートに入る。下りは速い、と言いたいところだが、やはり久しぶりの1000mアップ、かなり足に来ているようで、足がガタガタ。デッキまでの木の根道を何とか下り、ヤレヤレひと安心。あとはどんどん下り・・・と思っていたら、2000mあたりまで下ったところで、木の根の間に置いた足がずるっと滑った。思わず左手を着いて転倒せずに済んだが、右手を倒木の枝にしこたまぶつけた。肘うらに見事な擦過傷アンド内出血。痛ーい。これ以上転ばないように慎重に下り、13時20分、登山口に到着。
 いよいよ夏山イン。高所トレーニングを兼ねて、一面の花を見ることもでき、やっぱり夏の高山はいいなあ。

 歩行距離 8.2㎞ 行動時間9時間5分(うち休憩時間は3時間以上!) 累積登高1145m 


昨年は赤岳まで。県界尾根下山の周回コース

一昨年は桜平から硫黄岳を経て