まだ明けぬ、八ヶ岳ズームラインのいつもの展望地。八ヶ岳のシルエットがすごい。

甲斐駒に日が当たり始めたかな。

ビーナスライン、スズラン展望地手前から見上げる蓼科山。

展望台からは朝日を浴びる甲斐駒と仙丈

中央に下弦の月。右手は中央アルプス。

まだ日が当たらない、登山口駐車場。けっこう車いますね。

女の神茶屋前の登山口から、スタート。

ここへきて、積雪が増えた様子。日が当たり、雪面が輝く。

少し上げてくると背後に展望が広がる。正面の中央アルプス、駒ケ岳辺りは、爆風地獄だろうなあ。

2113三角点付近。この辺りは積雪多いがトレースは完全に道。

幸徳平を過ぎると正面に頂上が見えてきた。

 

森林限界を越える手前。ここから爆風地帯。

振り返ると、エビノシッポが見事な木。背後に八ヶ岳と南アルプス。

無事爆風地帯を抜けて、東側の吹き溜まり地帯。正面には北横岳。主稜線も見事。

頂上山荘が見えてきた。

三角点ピークへ

火口原となる、山頂の平坦地。夏はゴロゴロの岩の海だが、かなり雪で埋まっている。

中心に蓼科神社奥宮。祠は見事に雪と氷のデコレーション。

爆風を受けながら、方位盤のある西側ピークからの眺め。じっくり構図を構える余裕はなく、ひたすらシャッターを切る。

北アルプス方面は雪雲の中。

シュカブラの向こうに浅間山

山頂ヒュッテは休業中。埋まっています。

爆風受けて下山中。ここにきて、霧ヶ峰も真っ白になった。右下に白樺湖が結氷している。

爆風地獄を抜けて、どんどん下ると今度は暑い。幸徳平で稜線装備を全部脱ぐ。

 

 今シーズン最後になるかもしれない冬山へ、今年はまだ満足に雪の山を歩いていない。しかし、どこもてんくらはオールCだ。とにかく風が強いらしい。3000m級だと風速20m近い予想。木曽駒どころじゃない。八ヶ岳あたりで、と思ったがこちらもなかなか。主稜線は厳しいか。

 どこも厳しいぞ、と思っていたらやっぱり、千畳敷カールでは滑落事故、その他あちこちで雪崩遭難が起きている。この時期の山は春と冬を行ったり来たりで、怖いねえ。

 というところで、久しぶりの蓼科山。独立峰に近いからここも強風は免れないが、すずらん峠からのアプローチならそれほど風を受けないのでは。蓼科山は5,6歳の頃に父親に連れられて登って以来、もう何回登ったかわからない。冬季もこれで3回目だろうか。

 3時半に家を出て、快調に中央道を走る。諏訪南ICでおりてパノラマラインを走るとマジックアワーの八ヶ岳を一望。ここへきて雪が増えたようだ。正面に見える霧ヶ峰も、先日とはうって変わって真っ白になっている。6時30分すずらん峠の登山口に到着。車は20台くらい、8割ほど埋まっていた。気温はかなり低い。マイナス5度くらいかな。
 7時スタート。カラマツ林の中を歩き始めると日が昇り始めた。頭の上では木々が唸りを上げている。樹林帯ではかなりの積雪。しかしトレースは完全に道になっている。しばらくノーアイゼンで歩いていたが、斜度が少し急になったところでチェンアイゼン。約1時間で三角点のある2113mポイント。前後して歩いていた数名が小休止。ここで12本爪に交換。斜面と平坦地が交互に現れ、2200mあたりからは斜度が強まり一気に上がっていく。風も強くなり、気温も下がってきた。手袋を稜線用に、バラクラバとゴーグル、ハードシェルで暴風防寒体制。2400mあたりで樹林帯を抜ける。下りてきた若い3人組の男女が、「やっと爆風地帯抜けるぞ。」「ほっぺがやばーい。」「鼻水凍ってるー。」と口々に叫んでいる。まあ、見上げる岩雪ミックス地帯はそんな感じだろう。気合を入れて、スタート。森林限界を越えた南西面は爆風をもろに受ける。時折おっととなりながら、気を付けて進むと次第に東側に巻き込んでいき風も弱まってきた。やがて吹き溜まりの道の先に頂上山荘が見えてきた。9時45分山頂三角点。八ヶ岳主稜線を一望する絶景。岩が累々と広がる山頂部の中央に神社。エビノシッポにびっしりと覆われた祠に参拝。そして南西端の方位盤がある山頂へ。こちらは爆風をもろに受ける。中央アルプスは雪雲に覆われ、爆風地獄だろうな。行かなくてよかった。正面にずらりと並ぶ北アルプスも雲に覆われている。八ヶ岳と南アルプスは晴れ渡り、よく見えるが、どこもきっと風は強いことだろう。写真を撮るのに手袋を外していられるのは10秒くらい。サッと撮ってすぐに手袋。

 冬季閉鎖の頂上山荘の横で風を避けながら小休止。あんパンをコーヒーで飲み込む。結構登っていった人がいたが、さすがに山頂でランチ、なんていう状況ではなく、みな山頂を踏んだら下りていく。正面には北横岳。この暴風でロープウェイは動いているのかな。北横岳の山頂に、さすがに肉眼では人の姿は見えないか。真下に広がるのは天祥寺平。将軍平からこちらに下りて、竜源橋へ下りる手もあるが、トレースがないときつそうだ。竜源橋の入り口の駐車場は除雪されていないため使えなくなっていたし、入っている人はいないかも。普通にピストンとしよう。さて、下山開始。まだまだ上ってくる人が多数。樹林帯に入るとウソのように風は止み、暑いくらい。幸徳平あたりで稜線装備を全部脱ぐ。下りは約90分。12時過ぎにはすずらん峠の登山口に下山。
 トイレを借りたが、トイレ周辺は除雪されていなくて、駐車場の除雪の雪が押しのけられてある感じ。扉が開けにくかったり、ステップが埋まっていたり。スコップでちょっとボランティア雪かき。

 富士見まで下りてきていつものテンホウ。日曜日のお昼時とあって混みあっていたが、カウンターはすぐに座れた。いつもの定食で。

 3月に入ったというのに、やっと初の冬らしい山を楽しめた。
 
 行程6.7㎞ 行動時間は5時間25分 累積登高は837m