早朝の守山駅から草津駅に戻る。東海道本線と琵琶湖線の併用区間。長い列車が来ました。

草津駅コンコースで朝食。

高層マンションからやっと日が昇った。

駅前から、旧中山道のクロス。西に向かいます。

駅をくぐりぬける地下道の上に、一里塚の跡。

旧草津川の河川トンネル。抜けると追分です。

堤を上がると、開けた公園。ここに水が流れていたとは。

反対側に下ってくると、前回の終了点。追分道標に戻ってきました。

ここから東海道は中山道と合流して西へ。

案の定、本陣は開館前で閉門しています。

赤い鳥居に誘われて、立木神社に参詣。

どこも立派な舞殿が境内の中央にある。どんな舞が奉納されるのだろう。

狛犬の代わり?に鹿が多数。こちらの雌鹿はかわいい子鹿を抱いている。

河川改修で付け替えられた、現在の草津川。橋の上からは雪を頂いた比良山系を望む。

草津宿をどんどん進みます。

伏見稲荷を思わせる鳥居のトンネル。矢倉稲荷神社。

国道1号線を渡ると野路の一里塚跡。

東屋の横に石柱がぽつん。

鐘楼が立派な教善寺。門前に東海道の案内板。

狭いのに結構な交通量、学生もたくさん通る。そんな道の傍らに子守地蔵尊。今は交通安全の守り神だろうか。

萩の玉川と呼ばれる湧き水。

弁天池。小島には弁天堂が祀られている。

地元の人に大切にされているのだろう。それにしてもいたずらが多いのか、警告表示が・・・

「がちりん」だと思っていたら、そのままの「つきのわ」でした。

立場跡前には月輪池。水はない。

工事車両に気をとられていたら、見落として、振り返って戻ってきた月輪の一里塚跡。

この辺りから道が何度か屈曲しています。

歩き始めて2時間半、やっと出会ったコーヒーショップ。旧道沿いの隠れ家的な店でした。


美味しいコーヒーで一息

なんかすげー、屋久杉の巨木を使った鬼子母神堂だそうだが。ガイドにも由緒が載っていない、観光寺か?

瀬田川に到着。瀬田の唐橋を渡る。突然辺りがにぎやかになって驚く。

比良山系の雪を望む。

これまでとはうって変わって、雑然とした商店の並ぶ道を進むと、国道1号線をくぐり、

京阪電車の踏切を渡り、

何度か屈曲しながら、本当は琵琶湖畔の風光明媚な道だったらしい旧街道。

ここも立派な舞殿があるね。

膳所城址公園に到着。ところで「膳所」って何て読むの?

近江大橋の端にぽつんと見えるのは前回横を通ってきた、近江富士の三上山だ。

瀬田の唐橋方面を見る。

膳所神社にも参詣。

 

 三連休は天気予報がいまひとつ。中日の24日だけはどうにか晴れそう。西進中の東海道、3月末の休みに桜の下を三条大橋にゴールするつもりで残すところあと25㎞ほど。3月は時間的に厳しいので、本当にゴールするだけ、あと5㎞ほどを残して、最後の行程に出かける。前回、中山道との合流地点、草津の追分で終了、今回は草津をスタートし、琵琶湖岸へ、そして大津宿から逢坂の関を越えて、山科をゴールとする予定。
 初日は雨。一日かけてのんびりと近江入り。前回の雪辱で「近江牛」を食べようと草津駅周辺をうろつくが、居酒屋と焼き肉屋ばかり。肉屋が経営する高級レストランは、予約のみで、飛び入りだとやはり焼き肉しかできないという。焼き肉が嫌いなわけではないが、どうせならすき焼きとかを食べたいなあ。と思っていたが結局、前回立ち寄った駅近デパートのレストラン街で。近江牛を看板に掲げながら、前回は時間的に食べられなかった店でいただいた。最初に行こうと思っていた店の一人分で、すべてのお会計ができるほど。デパートのレストランだからリーズナブルだが、悪くはなかった。栗東の道の駅に戻り早めに就寝。
 草津が意外に(失礼)大きな町で驚く。しかしすごいのは駅周辺のマンション。どれだけの人が暮らしているのか、というような状態。駅近くで駐車場を探したが、安くても一日1000円から。少し離れれば安いかもしれないが、そもそも駐車場があまりない。ひと駅戻って、車中泊した道の駅最寄りの守山駅からスタートすることとする。こちらは駅近くの駐車場が24時間上限で450円と安い。まあ、電車代が少々かかると相殺されてしまうのだが。守山から草津に戻る。東海道本線と琵琶湖線の併用区間は、列車も大編成で人も多い。列車は姫路行き。もうそんなところに来ているんだなあ。7時過ぎに草津駅に戻ってきた。エキナカのうどん屋さんで朝定食をいただいて、燃料チャージ。高層マンションに日が昇り始めた中、7時45分、スタート。駅前の通りを進み、旧中山道へ。駅を通過する地下道の真上に園地が作られ、中山道最後の一里塚の標示。そのすぐ先は、草津川のトンネルだ。堤を上がってみると、河川敷は公園に整備され、カフェなども立っている。天井川とは話には聞くが、こんなところに川が流れていたとは。今では想像がつかない。堤を反対に下ると追分道標。前回の終了点、そして東海道に合流。予想通りまだ早朝で本陣は門を閉ざしている。目の前に見えてきた赤い鳥居をくぐっていくと立木神社。狛犬の代わりに雌雄一対の鹿が参道の両脇に立つ。しかも本殿前までに4組ほど。ふつうの狛犬もいる。門の前の雌鹿は子鹿を抱いていてかわいい。この辺りの神社は総じて、境内中央に立派な舞殿がしつらえてある。やがて、草津川を渡る。河川改修の結果付け替えられた新しい河川敷。橋の上からは雪を頂いた比良山系がよく見える。夜に山上に明かりが見えていたのは、琵琶湖バレイあたりだろうか。国道を横断すると野路の一里塚跡。東屋が作られ小園地になっている。旧東海道の細い道は朝だけ一方通行になっているようだが、地元の車だろうか結構交通量が多い。近くに大学があるようで、自転車や原付の若者も走る。子守地蔵尊の前にはロードバンプが設けられ、スピードを抑制しようとしているようだ。子守地蔵はかつて、大名行列を横切ってしまった母子が伐り殺されたのを偲び祀られたそうだが、今は交通事故の守り神にもなっているのだろうか。やがて弁天池が見えてきて、浮島には弁天堂が祀られている。琵琶湖の竹生島から勧請されたそうで、とてもきれいに整えられていた。やがて地名は「月輪」てっきり、仏教的な読み方で「がちりん」だと思っていたら、意外にそのままの「つきのわ」月輪池という池から地名になったとか。そのうちに、東海道立場跡の標識と月輪池。池は干上がって涸れた水生植物が一面に見えるだけ。
 地名が「一里山」になり、そろそろ月輪の一里塚があるはず、と思っていると目の前の細い東海道の道に巨大な重機の積載車が入っていく。誘導員が出てしばし足止め。その横には私設の案内板。振り返ると、渡ってきた交差点の角に、大きな一里塚の標石が立っていた。
 昨日の寒さに驚き、今日は多少厚着をしてきたが、朝はそれでもよかったけれど、日が昇ってきたらさすがに暑くなってきた。小学校前の空き地で水分補給と衣類の調節。もう歩き始めて2時間になろうとしている。そろそろ何か休憩する場所がないかね~。草津の市街地を抜けてしまったら、相変わらずの光景で旧道沿いには飲食店はおろか、商店もない。コンビニくらいないかねー。とゆるゆるとした下り坂を歩いていくと、「Coffee」の幟旗。おお、喫茶店?広い空き地の端に古い民家の納屋かなんかをリフォームしたのだろう、小ぎれいな建物が立っていた。どうやらコーヒー豆の専門店のようだが、入っていってみると飲むこともできる様子。ヤレヤレありがたい、小休止。ご夫婦(?)と若い女性の3人でやっている。奥様(?)は豆の選別中。オリジナルブレンドと自家焙煎が売りのようだ。土間で年配の女性が二人、カウンターでやはり年配の男性がひとり、コーヒーを飲んでいた。おいしいコーヒーをいただき、充電完了。檜山神社横をぬけ、建部大社の案内板を見送ると瀬田の唐橋。瀬田川を渡る。北側には琵琶湖が広がっている。やっと琵琶湖に出会えた。交通量も多く、人も多い。橋の前後には川魚料理の料亭などなど。これまでの道とはガラッと変わって賑やか。誰も歩いていない静かな道も寂しいけれど、これだけ人が多いとやっぱりちょっと。大勢の人に紛れて商店の多い道を進むと、R1のガードをくぐり、京阪電鉄の線路を渡る。電車に書かれた地名は「比叡山、琵琶湖、近江神宮、太秦」などなど、もう京都エリアに入ってきたのがわかる。巨大な工場の横を進んでいくと名残の松。このあたりかつては琵琶湖沿いを歩いていたのだろうが、今は街道からは、すぐそこにあるはずの琵琶湖は見えない。京阪電車は町の中をくねくねと進んでいる。東海道も何度か屈曲し、そのたびにまた踏切。城下町っぽい道を一直線に進んでいくと膳所。街道のすぐ脇に膳所神社。ここは、膳所城址に寄っていこう。琵琶湖に半島のように突き出した城跡は公園になっていて城の痕跡を示すものは少ない。湖畔に出るとすぐ目の前には近江大橋。琵琶湖は広いな後、湖畔のベンチで大休止。ちょうど12時。「はらへった。今日の昼食は?」と「ツレテケ」今日のゴール少し手前の逢坂山でウナギのつもりなんだけど、あと2時間で着くかな。予約とかできるのかな、でも時間が読めないし、そもそも飛び入りで入れるのかな、と電話を入れてみる。「予約は受け付けていないって。来てくれれば、順番になるけど入れるって。」どうやら昼休憩もないらしい。じゃあ、がんばろう。城址公園をひとまわりし、膳所神社へも立ち寄る。ところで「膳所」って何て読むの?「ぜんどころ?ぜんしょ?」城址の案内板にウォーキングコースが書かれていて「ぜぜウォーク」って書いてあった。もしかして「ぜぜ?」「そういえば、最近読んだ本で『成瀬は天下を取りにいく』って本があってこの辺が舞台なんだけど、「ぜぜ」って出てきたわー。」と「ツレテケ」ふーん、そうなのね。
 後半に続く。