ビーナスライン沿いの「みつ蔵」さんへ。駐車場の背後には霧ヶ峰の車山。山頂ドーム辺りにしか雪が見えない。

いつも同じ、鴨せいろ

と、卵焼き。大根おろしがうまい・・??

人気店だが、比較的すいていた。駐車場に停められないことも多いのだが。

ビーナスラインを進んで、竜源橋をすぎ、スズラン展望台。八ヶ岳の絶景を望む。今日はいい日だったなあ・・・

北横岳を望む。雪は少なめ。道路はほぼ完全にドライ。

女神湖は完全結氷で、アウディディーラーの氷上試乗会をやっていた。さすがのクワトロシステムもミラーバーンの上では無力か。ブイブイいいながら盛大にカニ走りをしている車を見つめるスワンたちの冷ややかな視線(笑)

真ん中の円形ではみんな盛大にスピンターンを、楽しんでいるんだな。

白樺湖を過ぎても全線ドライで走行可。車山肩までやってきた。コロボックルヒュッテ裏の丘から、鞍部越しに蓼科山。歩いている人もそこそこ。

八島湿原越しに美ヶ原の真上に槍ヶ岳。大キレットから穂高まで。よく見えますねえ。

沢渡方面の上には御岳が少し霞んでいる。

池のくるみ湿原の上の大展望。

八ヶ岳の長い裾野の上に富士山を遠望。その昔、八ヶ岳の神と富士山の女神が背の高さを競い合った、という昔話を思い浮かべる。

 

 闘病明けの一週間を何とか乗り切り、ヤレヤレという感じの週末、気が付けば一月は行き、二月に。今日は節分ですか・・・

 久しぶりに体を動かしたかったが、まだ体力が落ちていて無理、でもどこか、雪が見れるところへ行きたい、蕎麦が食べたい、温泉に入りたい、と相変わらずの「ツレテケ」の要望で、とりあえず北に走る。

 毎度毎度おなじみの中部横断道、甲府盆地に入るとさすがに白根三山は真っ白だが、取り囲む山は全く雪なし。金峰山あたりも、この時期はさすがに真っ白なはずだが、山頂あたりが白いかな、程度。八ヶ岳も春山みたいに黒いストライプ状。気温も高め。週明けに向かって天気は下り坂、またしても南岸低気圧の通過、との予報だったが、今日はとりあえずまだ、いいみたいだ。

 いやいや、いいどころか、快晴、無風の絶好のコンディションではないか。どこかの山に入ればよかったなあ、とは後の祭り。

 

 いつもおなじみ道の駅はくしゅうで甲斐駒を仰ぎ見ながら、野菜なんか買っていると、山梨県の観光調査のアンケート依頼を受けた。「山梨県には何回目ですか?」「えっと、もう数千回になるかも・・・(笑)」主には歴史的な資源開発の目的のようだったが、山梨県で、歴史的な、というワードにはあまり引っかかるものがない。武田信玄?くらい。PRするとしたら、そのあたりなんでしょうかね。使い捨てカイロをひとついただく。

 

 富士見から原村へ。八ヶ岳ズームラインを走ると、あまりにも見事な八ヶ岳。今日はどこに入ってもよかったでしょうなあ。

 そして、芹ケ沢からビーナスラインに入って、蕎麦店「みつ蔵」へ。シーズンによっては駐車場に停められず右往左往することもある、人気店だが、とりあえず車が置けた。回転一巡目が入店中か。30分ほどの待ちで入ることができた。

 毎度おなじみの鴨せいろと卵焼き。旬の大根おろしがおいしくて。どちらが主役、という感じ。

 

 ビーナスラインを上がっていくと標高1500mアップあたりからはさすがに周囲に雪が目立つようになってきた。ピラタスロープウェイの入り口を過ぎ、竜源橋の登山口を過ぎると、展望地がある。毎度立ち寄る絶景のポイント。八ヶ岳がずらりと並ぶ景観はすばらしい。すずらん峠の蓼科山登山口はさすがに車がいっぱい。道路は完全にドライだったが、駐車場内は見事なツルツルの氷。トイレを借りるのに歩くのがおっと、という感じ。

 白樺国際スキー場は、わが幼少期のホームゲレンデ。懐かしいなあ、しばらく来ていない。ずいぶん空いてるなあ。周囲にあった土産物屋などもなくなり、ずいぶんと寂しくなってきた感じ。隣の白樺湖とあわせて、ファミリー向けに売り込んではいるが、なかなか苦しいものはあるのだろう。

 すぐ下にある女神湖は、貯水用の人工湖だが、冬場は完全結氷し、氷上ドライブのテストコースになる。たくさん車が走っているなあ、と思って見に行くと、アウディの幟がたくさん。氷上試乗会をやっているらしい。個人ユーザーなのか、ジャーナリスト向けなのかは不明だが、カメラマンの姿も見えるので雑誌などの取材だったのかもしれない。ツルツルに磨かれた氷の上では、さすがにアウディのクワトロシステムも歯が立たないのか、派手にドリフト走行、挙句のスピンという車が多い。まあ、こんな場所だから、わざとそういう挙動をさせて、トラクションコントロールシステムなんかを試しているのだろうけれど。中央のサークル状の場所では、かなりエンジンを回してアクセルターンを、あれは楽しんでいるに違いない。

 

 白樺湖から車山へ。車山スキー場も遠くから見えたとおり、雪はほとんどなし。かろうじて人口雪で滑るコースだけは確保している感じ。山頂からのロングコースは完全にクローズ。

 雪が多い時には通行止めになってしまう、スキー場から先のビーナスラインも、全くドライで走行可。電光掲示板には八島から先、和田峠までは通行止めと書いてあるが、走ろうと思えば走れるのだろうな。

 車山肩から、コロボックルヒュッテ横の丘までちょっとだけ歩く。草原にはほとんど雪は見えず、茶色い枯れ草が広がっている。歩いている人もぽつぽつ。丘の上からは北アルプスが真正面に望める。美ヶ原の電波塔群の真上に槍ヶ岳。さらに左側に大キレットから穂高連峰の姿が見事。ぐるりと一周の大パノラマ。残念なのはこの位置からは富士山が見えないことくらいか。

 沢渡に下り、池のくるみへ。湿原真上に、八ヶ岳の裾野、反対から南アルプスが落ちてくる、そのちょうど谷間に富士山という絶景のポイント。八ヶ岳の長く美しい裾野の上に浮かぶ富士山を見ていると、昔々、八ヶ岳と富士山の神が、どちらが高いかと競い合った昔話を思い出す。

 その昔、八ヶ岳と富士山は、それぞれ美しさと高さを自慢しあっていた。ある日、どちらが高いかと言い争いになり、頭の上に樋をわたして水を流してみればよい、ということになった。さて、水は富士山側に流れ落ち、当然、自分が日本一であると自負していた富士山の神は大層プライドを傷つけられ、怒りのあまり頭の上の樋を八ヶ岳に向かって何度も打ち下ろしたという。以来、八ヶ岳の峰は八つの峰と言われる山々になってしまったと。実際、もし八ヶ岳が山体破壊を起こすような噴火をせず、富士山のような成層火山であったなら、富士山より高く4000m級の山であったかもしれない、という地質学者もいるそうで。

 

 諏訪に下り、R20をのんびり走る。途中、道の駅蔦木宿で温泉に浸かり、帰路についた。赤富士を眺めながら帰路についた。