東京散歩の収穫。


 これは以前から使っていたコンデジ、オリンパスのTG870。デジイチのサブとして持ち歩いていた防水カメラ。ペンタックスの防水コンデジを2台愛用し、3代目としてオリンパスを購入。しかしイメージセンサーに汚れがつき、修理に出したところ、まさかの修理不可。代替機として一つ新しいタイプを修理代の一万円で提供するというオリンパスの提案に、「はい、喜んで。」というわけで現在に至る。だが、これも画面のハイライトがにじんでしまうという現象が起き、最近はあまり使わなくなっていた。防水構造にするため、レンズの前にはガードガラスがあり、フォーカシングもズーミングもカメラ内で行われる。最近のコンデジは電源を入れるとレンズがせり出してくる、沈胴式、というタイプがほとんど。わずか2センチほどの奥行きの中ですべての光学系が調整されるのだから、無理もあるのだろうか。



 で、東京散歩の際に秋葉原の中古カメラ店をのぞいていた時に出会ったのが「リコーCX3」お値段なんと諭吉ひとり。リコーと言えば、コピー機などの事務用品としては大手。だがカメラはイマイチマイナーだったが、企業の大きさから、いまでは、カメラ専業だった旭光学、つまりペンタックスブランドを買収、傘下に収めている。カメラのブランドとしては、ニコンやキャノンなどに比べるとメジャーブランドではなかったが、高級コンデジのGRシリーズなど、通好みのブランドではあった。CXシリーズは、一般的なコンデジシリーズだったが、写りには定評があったそうだ。
 CX3はレンズが35ミリ換算で28ミリから300ミリ。一般的な沈胴式レンズで、ズームするとレンズがせり出してくる。明るさはF3.5から5.6と、まあ標準的。定評があるのがマクロ。1cmまで寄れる。



 なんと驚くべきは、オリンパスとバッテリーが完全互換だったこと。古いカメラはバッテリーが不安だが、予備バッテリーを買う必要もなく、これまでの物が使えてバッテリーが3個になった。


操作系も素っ気無いシンプルさ。主な操作をするのは、よくある十字キーではなく、ジョイスティックタイプ。グリグリ動かしてそのままポチ。なかなか使い勝手よし。

 さすがに、ちょっと散歩には一眼レフは重い。だが、なんとなくスマホで写真というのは好きではない。しばらくは、これをちょい撮りに使ってみよう。

 少々使用感はあるが、発売2010年だから、13年前、と考えるとまあ妥当か。革製のケースも付属していた。