以前から、一度見に行きたいと思っていた富士吉田市の北口本宮富士浅間神社の例大祭、吉田の火祭りを見に出かけた。
夕刻せまる、北口本宮富士浅間神社の参道。
とりあえず、本殿に参拝。左手に見える御神木の太郎杉がすごい。
まるで富士の裾野のようなこの根張り。この木だから御神木なのか、ここだからこうなったのか。
こちらはいわゆるおみこし。「お明神さん」と呼ばれる。かなり大型で30人ほどで担ぎ出した。
そしてもう一基は、赤富士を模した「御影(お山さん)」と呼ばれる神輿。こちらも大きい。
そして参道を担ぎ出されていく。
掛け声とともに、参道を二基の神輿が進んでいく。その後、上吉田地区を練り歩く。
行楽シーズンを問わず、いつも渋滞している139号線。神輿が出てくる時刻に合わせて通行止めとなり、歩行者天国状態。こんな状況初めて見た。
富士山駅最寄りの金鳥居。ここから2キロほどにわたり、大松明が灯される。
天気がよければ正面に富士山の姿を望むが、残念ながら今日は雲の中。不気味な遠雷も響く。
二基の神輿が御旅所に奉安されると同時に、富士山に近い側から順次点火されていく。遠くから松明の火が近づいてくるのが見える。世話人たちが大混雑の見物人の間を走り回る。
金鳥居の真下が最後の一本。一つ手前まで火がやってきた。
そして、最後の一本に到着。「これから、点火式をとりおこないます。」との掛け声。
大松明を奉納した企業の関係者が点火。歓声が上がる。
ズラリと並び、火を噴き上げる大松明。火を噴く富士山の姿を模し、富士山の神を鎮め、噴火を防ぐ祈りが込められている。
道の両側には屋台がずらりと並び、普通のお祭りと同じ、賑わいを見せる。
約2㎞にわたって燃え続ける大松明、100本以上になるそうだ。それ以外に井桁に組まれたかがり火もあり、まさに火の通り。
四国からもどった翌日、台風は通り抜けて、盆の明け、毎年見ている京都「五山送り火」いわゆる大文字焼きを生中継で見ることができた。ぎりぎりで通過し、関係者はずいぶん気をもんだことだろう。いつか実際に生で見てみたいと思いながら、なかなかかなわず。火にまつわる祭りとしては、近い所では山梨県の南部町の火祭り、富士吉田市の火祭りがあるが、南部町の火祭りは台風直撃により中止。富士吉田の火祭りは、今年こそ、と見に出かけた。

















