朝の湖畔駐車場から。右に見えるのはパノラマ台。

 

湖畔道路を歩いて、端足峠への分岐。

 

キャンプ場の奥に、仏峠、千円札展望台 の登り口がある。

 

のんびり登って仏峠。

 

峠の向こうには白根三山が光っている。

 

明るい尾根を登っていきます。

 

予想通り何もない、1333m標高点。

 

これは何を意味しているのか。

 

広い鞍部。立派な道標が立っています。しっかり「雨ヶ岳」の文字がある。

 

小ピークを越えていくと、雨ヶ岳が大きく迫ってくる。

 

両側が落ちている所にはロープが張ってある。

 

やっと竜ヶ岳が目の高さ。本栖湖はずいぶん下になりました。

 

端足峠の向こうに富士山が。

 

これはトラップ。積もった落ち葉の下に氷。

 

見事なブナの木が多いです。

 

山頂到着。すばらしい天気、展望、独占でした。

 

富士山の姿がすべて見える。

 

高デッキ方面には雪が多く残っているよう。

 

右が端足峠から登ってくる道。左の笹原の中から上がってきました。でも道はしっかりあります。

 

これは、例の木文字看板と同じつくり。よく見かけた団子三兄弟看板がこれに置き換えられたのか?

 

絶景ロードを下ります。その先は・・・

 

竜ヶ岳をまだ見下ろす。

 

凍っていたり、積もっていたり,溶けてドロドロだったり、なかなかリスキーな道だ。

 

白根三山が光る。その手前が登った尾根。えげつない斜度だ。

 

端足峠がもうすぐ。足元にA沢貯水池が見えてくる。

 

おや、八ヶ岳もよく見えている。

 

端足峠まで下りてきた。富士山見納め。

 

ラクダの背みたいな、朝登った稜線。

 

湖畔の森の中に下りてきました。

 

湖畔道路まで戻り、ラウンド終了。木の奥に雨ヶ岳。なかなか登りがいがありました。

 

 2月23日は富士山の日。静岡県民にとっては祝日(?)である。で、富士山を見に行きたかったのだが、行けず。近所の公園の高台から眺めただけだった。ちょっと遅れたがリベンジ。富士山を見る山へ。本栖湖を周回し、中之倉山や、パノラマ台から富士山を眺めるコースを考えた。湖畔から仏峠に上がり、中之倉峠、パノラマ台、烏帽子山、城山と回ろうと。仏峠から西に延びる稜線上に1300m台の小ピークがあり、面白そうだ。その稜線はさらに高度を上げ、雨ヶ岳へ続いている。こっちに回ろうか。仏峠からは西に下る道があり、釜額へ至る。地図に載っている道は、稜線を上がり、1333m標高点を過ぎると枝尾根を下って行ってしまい、栃代に至る。その先、雨ヶ岳へは、道のしるしはない。YAMAPにも載っていない。しかし顕著な尾根で、仏峠にもしっかり雨ヶ岳との道標があるので、行けるのは間違いない。
 本栖湖湖畔に車を停め、身支度を整える。いつも車を置くキャンプ場の広い駐車場はクローズされていて、キャンプ場も3月20日営業再開と書いてある。最近冬キャンプが流行っていて、「ふもとっぱら」は超満員だったが、欲がないのね。近くの車からも数組の登山者が出発していく。みなさん目当ては竜ヶ岳でしょうか。9時少し前、出発。湖畔道路は冬季閉鎖中。歩いていくと落石がゴロゴロ。約40分で端足峠の入り口。周回してここへ下りてくる予定。すぐに本栖湖の南側一番奥にある洪庵荘キャンプ場。こちらも人の気配はない。その 隣のキャンプ場の一番奥に仏峠への登り口がある。「千円札展望台入り口」とも書いてあり、中之倉峠方面へ道が続いている。枯葉の積もった明るい道を緩やかに上げていく。20分余りで仏峠に到着。峠の向こうには白根三山が光っている。ここから下る道は釜額へ下りていく。北に向かうと中之倉峠から、パノラマ台方面へ道が続いている。南に向かうと木の階段が続き、さらに明るい尾根が続き緩やかに登っていく。20分ほどで1333m標高点。期待を裏切らない、何もない小ピーク。さらに最高点は1360mほど。木の根元に鶴と太陽と富士山が描かれたプレートが置いてある。2枚ほどあったが、いったいこれは何を意味しているのか。財産区の境界を示しているのかな。緩やかに下ると鞍部。右に下れば栃代。左へは本栖湖へ下る道があるらしい。直進は「雨ヶ岳」としっかり書かれている。途中には「登山道」というい新しい立派なプレートもあった。ほとんどの人は端足峠からのルートをとって雨ヶ岳へ登るが、地図で見るとこのルートの尾根の方がよほど顕著でわかりやすい。人気の竜ヶ岳、毛無山を結ぶ道ばかりがとられているが、案外これは穴場ルートなのか。1300前後の小ピークをいくつか超え、最後の鞍部。ここから一気に400m超の直登。北尾根になるため日陰。雪が残っていると難儀しそうだが、雪はほとんどない。と思っていたら、ズルっとスリップ。積もった枯葉の下に氷が隠れている。これはトラップだなあ。半分登って、太い倒木がベンチのようになっている所で小休止。それにしても静かだ。湖畔でランナーと一人すれ違った以外誰とも会っていない。さて、もうひとがんばり。最後の鞍部からほぼ1時間。やっと山頂に到着。12時を少し回っていた。意外にも山頂にも誰もいない。今日あたり登っている人もいるのではと思ったが拍子抜け。ダケカンバに囲まれたとびきり明るい山頂広場を独占。正面には遮るもののない富士山がドーン。富士五湖から駿河湾まで富士山の全貌をひと目で見ることができるすごい場所だ。南に続く稜線は高デッキから毛無山に続いていくが標高が上がると残雪が多くなるよう。風もなく、気温もさほど低くはない。のんびりとランチタイム。カップ麺を食べ終わるころ、話し声が聞こえ二人の男性が端足峠方面から登ってきた。足場が悪くて苦労しました。と言う。そうですか、と答えると「どちらから来たんですか?」と聞くので「私は仏峠から上がってきたので。こちらはそんなに悪くなかったですよ。」と答える。「仏峠?」と怪訝な様子だったが、それ以上話も続かず、連れと写真を撮り始めた。「やあ、来てよかったね。」と笑顔。まったくだ。
 13:00、下山開始。下り始めると笹原の中のえぐれた道に雪が残り半分溶け、ズルズルの滑りやすい道が続く。日陰は凍っているし、日向はドロドロだし。始末が悪い。念のためチェンアイゼンをつけ、一歩ずつ丁寧に下る。山頂を見下ろしていた竜ヶ岳がだんだん高くなり、すぐ横には登ってきた稜線がラクダの背中のように見える。木の間から遠くに八ヶ岳も見える。ちょうど1時間で端足峠に到着。ここから竜ヶ岳に登って、本栖湖畔に下っても2時間ほど。端足峠から湖畔に下りて、湖畔道路を歩いてもやっぱり2時間くらいか。どっちも変わらないなあと思いながらも、もう登るのはしんどい。と峠から下ることにする。しかし峠からの道が緩やかで妙に長い。MTBのコースにも紹介されていたり、トレランのレースもやっていたりするくらいで、道幅も広く、斜度もゆるめ。なんだかちっとも湖畔が近づかない。それでも30分で下りきり、湖畔の森の中へ。ガラガラの道をしばらく歩くと朝も通った湖畔道路の入り口に着いた。40分ほどで駐車場に戻る。15:15行動終了。なかなか変化のある面白いラウンドコースだった。山中で会ったのは山頂の二人連れだけ。本当に静かな山を楽しむことができた。