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10月28日 今日は4時間ほどの行程、のんびり行こう。明るくなってから準備を整え、最後にもう一度風呂につかって、6時30分出発。まずは欅平まで戻り、まだ誰もいない静かな駅を通り抜け、阿曽原方面への登山道に入る。まずは水平道の高さまでの登り。150mほど高さをかせいで、水平道方面へ、という道標に従い進んでいく。奥鐘山のシルエットの向こうに雪で白く光る山が朝日を浴びている。白馬鑓あたりだろうか。第三発電所の真上を過ぎたあたりから、水平道らしくなってくる。奥鐘山が対岸に大迫力で迫ってくるようになると、岩をくりぬいた水平道の代名詞のような道が現れ始めた。ポツリポツリと対向者に会うようになってきた。9時10分 志合谷に到着。対岸の登山道の先にぽっかりとトンネルが口を空けている。道を曲がるとこちらの口も突然現れた。ヘッドライトをつけて進むと、トンネルの中でも反対からの登山者とすれ違う。時折身をかがめなければならない狭さ。5分ほどで抜けるが、谷の水は涸れていて、トンネルを通らなくても渡っていけそうではあった。次第に道は険しさを増し、下ノ廊下、水平道からイメージする通りの道が続く。9時30分大太鼓。ここも想像ほどではなく、やはりネットやメディアからの情報は誇張されて伝わるんだなあ、と実感する。実際、行けども行けども岸壁をくりぬいた道が続く、というイメージがあったが、そういうところは一部で、8割がたはまあふつうの急ながけっぷちの道、という程度。それにしても単調で長い。が、気は抜けないから飽きてしまうことはないが。大太鼓を通り抜け、少し広い曲がり角で休憩していると、阿曽原最後発らしい団体とすれ違った。大太鼓手前でリーダーが説明している。サブリーダーだけ残り、大太鼓通過中のパーティを撮影していた。ついでに写真を撮らせてもらう。ひとりで歩いているとどうしても風景ばかりの写真になってしまうのだ。すっかりあたりは明るくなり、秋色いっぱいの日だまりで休憩をしているとひとりの男性がやってきた。どうやら阿曽原最後発はこの人らしい。「のんびりしてたら、気がついたら誰もいなくなってたんですよ。みなさん、もうだいぶ先ですか?」というので、この先の大太鼓あたりですれ違いましたよ。30分くらい先行してますかね。というと、まあのんびり行きます。という。それから先は誰にも会わず。日も高くなって、美しい秋の森を楽しみながら進む。1時間ほどでオリオ谷。オリオ谷には、水抜き穴がふさがってしまい、よく水没するという情報のトンネルがあるが、これも無事通過し、さらに1時間ほど歩くと足元に阿曽原温泉小屋が見えてきた。ちょうど12時、阿曽原温泉小屋に到着。小屋はまだ宿泊客の姿もなく、小屋番さん達はそれぞれにいろいろな作業をしていた。幕営手続きをする。「昨日は結構いたようですね。50人くらいすれ違いましたよ。今日も多いですか?」と聞くと、「今日はそれほど多くないですよ。14,5人かな。テントは分からないけど。」という。夜露でびしょぬれになったテントを干して、とりあえずひと風呂。1時間おきに男女が入れ替わるということだったので14時まではゆっくり入れる。貸切を期待していったら、意外にも先客がひとり。話をしてみると、早出するために、前日のうちに黒部ダムに入り、「ロッジくろよん」に宿泊したという。そうか、その手があったかと気づかされた。始発のトロリーバスに乗ってもダム入りが9時近くになってしまい、そこから8時間以上の行程はなかなか厳しい。実際記録を見ても阿曾原到着が16:00過ぎなんていう記録も多かった。それもあっての逆ルートをとったのだが。ロッジを6時くらいに出られれば、快速で来ればこの時間に阿曾原に着けるわけだ。あとで聞くと意外とこのルート利用は多いようで、キャンプサイトもあるらしくテント場でも「くろよん」から来ました、という声を聞いた。早く着きすぎて少しもったいない気もしたが、この環境でのんびり過ごす贅沢を味わう。朝はなるべく早く出たいので、ルートを偵察。阿曾原から仙人ダム方面へ、再び水平道の高さまで登る所まで行ってみる。水平道に戻り、仙人ダムまでは30分あまり。ここからかつては阿曾原峠を越えて、仙人温泉方面に道があったようだが、すでに廃道となり今は仙人ダムからの雲切新道のみ。こちらも雪でふさがる厳しい道のようだ。サイトでのんびり過ごすと後から後から人がやってきて、結構広いテントサイトはいっぱいになってしまった。やはり期間限定のこのルート、平日でも狙ってやってくる人が多いようだ。最終的にテントは20張りほど。小屋も20人ほどの宿泊になったようだ。

三日目に続く