最後の雪の感触 富士山 二ツ塚
須山御胎内の登山口。車は5台くらい置けるけれどなかなか雪が深い。深い所では50センチほど。いい感じの雪を踏んで、一合五勺夏ルートは幕岩に向かうけれど、直登します。カラマツの疎林の間に、富士山が見えてきた。振り返ると、駿河湾もよく見える。いよいよ、富士山、大雪面のお出迎え。四ツ辻に到着。正面に宝永山。その奥が富士山頂愛鷹山を見下ろすようになりました。下二ツ塚の鞍部から、上二ツ塚へ直登。ノートレース。どこでも登れますが。到着。石積みが山頂を示すだけ。何もありません。大雪面が目の前に。山中湖と杓子山を見下ろす。すぐ下に、下二ツ塚。ソリのおじさん、滑ってますねえ。大雪面に、ぽつりぽつりとスキーヤーやボーダーの姿。古い三角点でしょうか。1929m標高点。下二ツ塚目指して、下ります。鞍部から振り返る、上二ツ塚は、大雪面に溶け込んで、どこがピークかわからない。広々とした、下二ツ塚の山頂。こちらには、立派な道標も立っています。これも、古い三角点か。1804m標高点。上二ツ塚よりも120mほど低いけれど、二子山と呼ばれる。お鉢をぐるっと回って、四ツ辻に戻ってきました。風が出てきて、富士山頂に雪煙が舞う。山頂にいた時やってきた男女は、直登したみたい。下りで立ち寄る、御胎内の風穴溶岩洞窟が続いています。ちょっと覗いてみる。くぐっていけそうだけれど。入り口には注連縄。四ツ辻からちょうど1時間で下りてきました。すっかり春の陽気。水ヶ塚の駐車場から、見上げる富士山と、右手に二ツ塚春らしい風景です。 寒の戻り、週末は真冬に逆戻りの寒さだった。富士山周辺の山間部では雪も降ったらしい。土曜日はピンポイントの晴れ。新雪を狙って富士山へ。 YAMAPのデジタルバッジ「富嶽三十六景(完登)」に王手がかかっている。残すところ一座。富士山の寄生火山の二ツ塚。雪解けの頃に、幻の滝でも見ながら行こうかと思っていたのだが、意外に冬にも登られているらしい。須山の御胎内登山口からなら、往復7㎞ほど。今年は消化不良の新雪を踏みに行ってみよう。 状況がわからないのでとりあえず、冬装備一式。今年初の12本爪やら、スノーシューやらがやっと出番。6時に出発。富士宮から富士山スカイラインを上がっていくと、PICAキャンプ場の辺りから道にも雪。日陰は圧雪路面。昨日もそこそこ降ったらしい。 8時少し前に、須山御胎内の登山口に到着。ゲート前に車が数台置ける。2台すでに先着、それぞれソロの男性が出発準備中。そこそこ積もっているようなので、スノーシューを履いていこう。ツボ足でも行けそうだが、たまには使ってやらないと。 先着の男性も、ひとりはスノーシュー、もう一人はツボ足で出発していった。8時ちょうど、スタート。トレースはしっかりついているが、森の中では積雪は深い所で50㎝ほどか。ちょっと重い雪。 20分ほどで須山御胎内。帰りに寄ることにして、横を通り過ぎる。森の中を次第に高度を上げ、水ヶ塚からのルートも合流し、さらに登る。先行者がひとり。水ヶ塚から来たのだろう、赤いソリを背負っている。追い越して間もなく、また水ヶ塚に下る分岐があり、少し先に雪の積もったベンチが見えた。ちょうど1時間ほど歩いたので小休止。ベンチの上にこんもりと30㎝ほど積もった雪をどけて、腰を下ろしコーヒーでひと息。そのうちに、ソリのおじさんが上がってきて「今日はどこまで?」と声を掛けられる。「二ツ塚です。」と答えると、「ああ、同じだ。ボチボチ行ってるから、また抜かしてね。」「お気をつけて。」 休んでいるとさらに一組男女が登ってきて先行。追うようにスタート。やがて森を抜け、樹高の低い木の疎林に出ると、富士山がドーンとお出迎え。約100分で、四ツ辻に到着。もう目の前に上二ツ塚がどーんと見える。先行してきた男女は、宝永山方面に歩いていき、ソリのおじさんとまた会話。 ここから上二ツ塚へは、直登することもできるし、北側から回り込んでいく方法もあるらしい。雪の上なら、どこでも好きなようにトレースを作れるが、それでも斜度が弱い所を、と思って下二ツ塚の鞍部に向かう。2,3人の先行者がいて、下二ツ塚の辺りを歩いている。鞍部まで来ると、ソリのおじさんは下二ツ塚に登っていった。他の人もみんな下二ツ塚に登っていく。見上げると、上二ツ塚へはトレースがない。約150mの直登。まあ、いってみるか。さすがに、2時間ほどスノーシューで歩いてくると足は結構つらい。立ち止まりながら、それでも25分ほどで、上二ツ塚のピークへ。 10時30分、上二ツ塚に到着。ヤッホー、誰もいない。目の前には宝永山とその奥に富士山。そして目の前には大砂走りの大雪面が広がる。すごい景色だ。南側も景色を一望。駿河湾から相模灘、江の島も見える。その奥は三浦半島、さらに奥は房総半島かな。ヤレヤレと腰を下ろして、和んでいるとシールを付けたスキーを履いた男性が登ってきた。「いやー、今日はいい日ですねえ。」「そうですねえ。最高です。」「実は一昨日も来たんですが、今日はよさそうと思って、また来ちゃいました。」 江の島の近くに住んでいるそうで、このあたりには、雪が降ると狙って来るそうだ。その後ろから今度はスノーボードを背負った男性が二人。よくよく見ると富士山側の大斜面にも点々と、スキーヤーやボーダーの姿が見える。さらに下二ツ塚の下あたりでは大勢が滑っているそうで、みんな雪が降ったと聞くと、一斉に出てくるらしい。そのうちに、四ツ辻から直登してきた、という男女も登ってきて、さらには動画を撮りながら北斜面から登ってきた女性、と次々に到着し、にぎやかになってきた。 十分に景色を堪能し、さて、下ります。同じルートを自分のトレースを辿って下る。気温はプラス。雪が緩んで、時折ズルっと滑る。それでも15分もかからずに鞍部に下りてきた。そして下二ツ塚へ。 ひと登りで山頂。広い山頂部には凹地もあって、寄生火山らしい。立派な石の山名標も立っていた。上二ツ塚には示すものは何もなかったのだが。お鉢周りをぐるっと歩いて、戻ります。 12時ちょうど、四ツ辻に戻ってきた。名残り惜しいけれど下山します。下りは速い。どんどん下りて、水ヶ塚の分岐あたりでスノーシューを外し、あとはツボ足で。行きは素通りした御胎内にも立ち寄り、溶岩洞窟をのぞいて、ちょうど1時間で、駐車場に戻ってきた。 朝、同時に出発した二人の車はすでになく、ほかの車が3台。隣の車も、ボードの熟年男性に変わっていた。水ヶ塚からは、まだまだ絶景の富士山、そして登ってきた二ツ塚を見上げる。午後になって風が出てきたようで、山頂には雪煙が舞っていた。 下ってきて、富士宮市街から振り返るともう山頂は薄い雲に巻かれていた。 素晴らしい条件を当てて、楽しい雪遊びになりました。今年の雪はこれで終わりかな。 行動時間4時間59分 歩行距離7.5km 累積登高664m でした。