20歳の時、初めてスペインに行きました。
大学の夏休み、50日間、マドリー、バルセロナ、マジョルカ島、グラナダ、セビージャ、へレス、そんな感じだったかなー
特に行くところも、泊まるところも決めず、友人と二人で、二人ともスペイン語ほとんどしゃべれなくて。
私は踊りを習い始めて1年くらいでしたが、彼女はあんまりフラメンコが好きでなかったのと、ずっと二人でいるのにお互いいらいらして、途中でケンカになり、別行動をしていた時期もありました。その間彼女はジブラルタル海峡を1人で渡り、セウタに行ってしまっていました。
そんなこんなで帰国の前日確かマドリーの闘牛場に闘牛というものを見に行きました。
闘牛自体は内容は良く覚えていないのですが、闘牛場の石造りの階段って結構高さがあったと思います。
私は靴が脱げやすかったのもあり、階段で派手にすっころんでしまいました。
近くにいたおっちゃん達がわらわらと寄ってきて、「大丈夫か~??」と言われたかも覚えてないのですが、
あっという間に私を抱えて闘牛士が牛の角で刺されたときに入る手術室に。
緑の手術台に乗せられて、足首にスプレーの痛み止めを吹きかけてもらい、包帯ぐるぐる巻きに。
「いつ帰るんだ?」「明日帰国します。」「そんなら、日本に帰ってから治療したほうがいいな。」
ということで翌日、派手に包帯巻いて車いすに乗り、アエロフロートモスクワ行きエコノミーの一番前の壁の後ろの席に乗らせてもらって病人待遇で帰国いたしました。かなり腫れてたけど、日本で検査したらただの捻挫だったんだけどね。
どなたにお世話になったか、何にも覚えてないんだけど、22年前の話。
お世話になった皆様、あの時はどうもありがとうございました。