久しぶりのブログ更新となりますが



MANKAI STAGE A3! WINTER 2021


無事閉幕致しました。ご来場いただきました皆様、ご視聴いただきました皆様、ご声援いただきました皆様。

誠にありがとうございました。


今作より、鹿島雄三役として参加させていただきました。


端的に言って。すごく楽しい日々でした。その上で、非常に刺激的な毎日でした。

演劇を上演しながら演劇について悩む。役も、俳優も。その中を、誰もが妥協をせずに1日1日を必死に生きている。それも、キラッキラの顔面で。みんなとても素敵でした。

これは生半可な気持ちじゃついていけないなと。稽古中、日を追うごとに緊張感が高まっていったのを覚えています。ほんと、一人だけしかめっ面していた時間もあったと思います。雄三さんとしてではなく、鯨井個人として。

それでも楽しいと言えるのは、やはりカンパニーの温かさと、A3!という作品の魅力によるものだったと思います。

共演者からも、スタッフさんからも、そして演出家の松崎さんから。この作品の魅力をたくさん教えていただきました。それは、当然直接的な言葉ではなく。お芝居している姿から、打ち合わせの様子から、ダメ出しやリクエストの数々から。このカンパニーで過ごしていく中で、どんどんA3!の世界観に夢中になっていく。気づけば、もしかして、最早僕は監督なんじゃないか?と思ってくる程でした。

なので、雄三役として、MANKAIカンパニーのみんなを愛することには、さほど時間がかからなかったように思います。





雄三さん。

この作品にとってとても大切な役です。


お話をいただいた時、プロデューサーさんより、そう説明を受けました。


私なりにではありますが、誠心誠意演じさせていただいたつもりです。


現場で学んだことがもう一つあります。


それは、前任者である、滝口幸広さんが如何に愛されているかということです。

如何に彼の存在が大きかったか。

皆の口から出てくる彼のエピソード全てが愛に溢れていました。

聞いていてとても楽しかった。

そんなエピソードの一つ一つも頼りにして、雄三さんを演じさせていただきました。


自分一人でなく、カンパニーの皆様の力を借りて、役を形成できました。


二人三脚。と思うと、確かに少しプレッシャーに感じた瞬間もありましたが、その不安は、周りの皆様がかき消してくれました。


なので、今後もなんら心配することはありません。

これからも、みんなが彼の話をし続けてくれるでしょうから。まだまだ語り足りない彼がいるでしょうから。

今後も、役を任せていただける限り。一緒に。鹿島雄三の道を歩んでいきたいと思っています。

彼のように愛してもらえるよう、背中をしっかり感じながら。



最後にはなりますが、こういった昨今の状況下において、観劇スタイルの変化を求められる中、皆様には多くのご負担もおかけしていることと思います。私も幕前のシーンで、様々なお願いをさせていただきました。今の所、隣のお客様に顔面を殴打されたというクレームは入ってきていないようです。改めましてこの場を借りて申し上げます。ご協力いただき、誠にありがとうございます。


演劇の光は、お客様です。皆様が演劇を愛してくださる限り、僕たちは走り続けられます。

どうか、ご一緒に。これからも、楽しい時間をつくっていきましょう。


私も頑張ります。

ちなみに、8月には自分のプロデュースする公演も控えております。『眠れぬ森のオーバード』と言います。ちゃっかり宣伝します。よろしくどうぞ。


では、またお会いしましょう。


鯨井康介