お正月に実家に帰省しておりました。
一年の締めくくりはやっぱりね。
両親とゆっくり。今年の話だったり来年の話だったり。仕事の話やらプライベートの事だったり何やらのほほんと話していますと、
外に止まる車の音。
一気に色めき立つ父、母、そして
おいたん!!
きぃぃぃたぁああああ!!!
天使ボーイズ!!
兄貴一家がご帰宅。
そう。
兄貴一家という事は
天使ボーイズ!!
音を立てて実家に居た三人の目元がニンマリとゆるんでいきました。もう両親に関してはとろけておりました。
即座におニューのiPhoneを構える私。
キャハハ、ハハハと天使の歌声。ああ、そうあれは最早笑い声と称するには勿体ない程。正に天使の歌声。
キャハハハハ、パシャーパシャ。
キャハハハハパシャパシャパシャパシャ
天使とiPhoneシャッター音の協奏曲。
何を隠そう、この日のためのニューiPhone。この日のためのポートレート!
先に申すと、約2日にして私の携帯には約300枚の天使達。それでももっととっときゃよかったかと思うから末恐ろしや。らぶの力。
それにしても可愛い。
正直、私がジャニーさんだったら、一目で
ユーたちデビューしちゃいなよ
と言うに違いない。
ほんまに可愛い。関係者各位の皆様。子役にいかが?争奪戦心待ちにしております。
我が父じーじが買い与えた電車のおもちゃにかぶりつき。シュッシュポッポと無我夢中。
そんな2人に東海道本線じゃなかった康介おいたん無我夢中。パシャパシャ。
すると次の瞬間
こうちゃあーん
え?
い、今、なんと?
こうちゃあーん
これは空耳ではなかろうか。我が耳を疑いました。まさかまさか。そんな訳はなかろうと。
あのお見目麗しゅうおチビ様が、拙者のような矮小な身分の低い阿呆浪人の名なんぞを呼ぶなどとそのような事があっていい訳がない。
だが、最小にして微々たる希望を胸にもう一度耳を傾けてみると
こうちゃあーん
嗚呼、間違いないこの声は!この音は!
いつか、いつかと夢みたあの言葉!
呼んでいる。おチビ様が拙者を呼んでいる!!
その瞬間、身共はおにゅうのあいふぉおんを投げ捨ておチビ様の元へ駆け寄り
ふぅわぁぁあああい!!
と、阿呆丸出しの笑顔で音にもならない魂からの、臓物ごとひっくり返すような内側からの歓喜の声をおチビ様にお返ししたのである。
ビバ!意思の疎通!
今までは顔を見るだけで泣かれていた私。
抱っこしようと手を差し伸べると、取れてしまうのでは、いやもう一層の事取れちゃっていいと思っているのではないかと思う程振られる首。
そんなおチビ様が。
嬉しかった。
もう、これで十分ですと。
文字通り腰から崩れ落ちました。
すると後ろから、まだ疑心を感じる目線が。
そこにはふざけた着ぐるみのようなおべべを着た、おチビ様の弟君が。
そうだ。弟君は、まだ歳の頃が一つと少し。
喜びもここまでか。また更なる試練か
じっと拙者を見つめる弟君。
よお知らんおっさんやな。なんやねん。でもどうやら俺っちのおやじもおかんも、なんなら兄者も笑顔を向けとるやんけ。って事は悪いやつやないな。ん、身内か?身内なんか?そういや言われてみればなんとなく見たことある気してきたわ。まだ自我とかその辺わからんから俺も自信は持てへんけど、まあな、多分あれや身内や。うん。ほな、笑顔でも見せたろか
ニマァ
立ち上がれなくなる阿呆侍(31)
そこからは、もう。おチビ様たちの言われるがまま。されるがまま。
高い高いがご所望ならばと。
俺は新日本プロレスのヤングライオンだったかな?と思う程の回数の高い高い式スクワット。
滑り台を滑りたくも、階段を登れない弟君を台上へ無限と思われる程のピストン輸送。広背筋と上腕二頭筋のフェスティバル。
甘いお顔で擦り寄り、トーマスが観たいと動画をご所望。
しかし、父である我が兄貴から、あまり動画ばかりを見せるなとキツくお叱りを受け。申し訳ないとおチビ様に頭を下げると、残念そうな悲しそうな。。嗚呼、そのようなお顔はおやめください。ええいままよ!拙者に出来ることならば!と、
もう一話だけ、どうだろうか。なんなら拙者、腹切るぜ?
と、進言。
仕方ねーなと兄者。
世は正に、おチビ様の天下にあられます。
その甲斐あってか。
おチビ様と弟君の心を少し掴む事に成功した阿呆侍。
お風呂に一緒に入り、なんなら拙者の腕の中でお休みになる一幕も。
たまらん。たまらん。
もう最高だ、
こりゃ、最高だよ。たまらん。
たまらんが、でも、あれだな。これ。
うん。薄々は気づいていたんだが。
もう、あれだな。
言っちゃうかな。言っちゃお。うん。
しんど!!!!!
足も腕も筋肉痛。お怪我の無いように、何がご所望かと気を配るエブリィタイム。気の休まらない拙者のホリデイ!
これ、毎日とかマジかよ。嘘だろ、そんな事出来るなんてありえねーよ、どんな強靭な肉体とメンタルの持ち主だよおかしいだろ。そんな事出来るなんてそれこそ聖母とか仏陀とかそんな存在だぜ?そんな存在いるかよなんてふと目線を動かすと
そこには美しき我が兄者と兄者の素敵嫁が。
いたよ。いやがった。
あそこに聖母と仏陀のナイスカップルが。
おいおい兄者よ。いつからそんなに慈愛に満ちた笑顔をするようになったよ。
あの頃ジャンプは読ませてくれないし、ミニ四駆の工具は貸してくれないしほぼほぼ拙者を奴隷扱い(この表現は脚色あり)していたあんたは何処にいったよ。
でもよ。いくら天使とはいえ、このような大変な時間を毎日。あんたは、すげぇよ。更に聖母級のいい嫁さん連れてきてよ。あんた。すげぇよ。こりゃあ完敗だ。完敗だぜ。
なんて目を細めていると。その隣には、我が両親。嗚呼レジェンド。
もう語るに及ばず。
俺にゃあ、あと15年は無理だな。
と、幸せな敗北感を抱いた素敵な正月でしたとさ。
長くなりましたが。
以上。おいたん日記でございました。
最後に。
御年玉代わりに、おチビたちにお靴のプレゼントを。
エアフォースワンのオソロイ。
可愛いでしょ。
このままオブジェになっちゃうほどの。
なんでこれにしたかって?
そりゃもちろん。
おいたんともお揃いだからさ。
でへへ
らぶ