こんにちは。

鯨井康介です。

孤島の鬼

昨日全日程を無事終了する事ができました。
ご来場いただいた皆様、応援いただいた皆様、誠にありがとうございます。

楽しんで頂けましたでしょうか。
僕自身といたしましては、楽しかった思いもありつつ今一番の気持ちといたしましては、それこそ六洞の辻を抜けたような、そのような感覚でおります。

諸戸道雄

素晴らしい役を頂けました。
役者冥利に尽きるお役です。
美しさに潜む醜さと、知的な慎ましさから漏れ出る狂気と強欲。
数多の非業の星の下に生まれ、同性者を愛し、愛を求める。

天才江戸川乱歩の生み出したこの儚き美獣をどう自分が演じるのか。
不安がなかったと言えば嘘になります。俺にやれるのかと。が、
Twitterやトークショーなどで、僕の弱音が皆様までも不安な気持ちにさせてしまったこととても反省しております。申し訳ない。
自分らしくなかった。今思えばそう思います。

ですが、こうしてやりきった今、胸に思うは悩んで良かった。苦しみの中から諸戸を想うことができてよかった。諸戸を演じさせてもらえて幸せだったと思うのです。
たくさんの人に支えていただき、今こうして公演を成功させられたことに感謝の言葉で我が胸中は埋め尽くされています。

また、素晴らしいスタッフチームに恵まれました。
孤島の鬼の世界を生み出した演出家西沢さんを始め、音響、照明、美術、音楽、制作、小道具に至るまで、完璧だったと。それは表出しているものだけでなく。想い、情熱のようなものにいたるまで。
素晴らしい人達に支えていただきました。

そして、応援いただいた皆様へ。

改めてありがとうございます。
たくさんのお手紙に今回も力をいただきました。僕に期待してくださることで、それに応えようと、力を発揮できるようなそんな気になるのです。

感謝でいっぱいです。

この出会いを力に、これからも、より一層上を目指し精進していきます。
改めて、腹をくくりました。

これからも、鯨井康介をよろしくお願いいたします。

追伸、諸戸家は、実は仲良しです。笑


鯨井康介