青函連絡船最大の魅力は貨物車両を搭載する「車両甲板」で、
鉄道車両が船を通じて海を渡ることは世界的にも大変珍しいそうです。
※以下、各一部HPより引用しています。
1988年(昭和63年)まで80年間、青森港と函館港を結んでいた青函連絡船で、
23年7ヶ月と現役期間が一番長かった「八甲田丸」をほぼ就航当時の状態に
係留保存した貴重な施設です。
JR青森駅から歩いて5分。
青森港に接岸された海上博物館。
2階乗船口、受付・チケットカウンターで観覧券を購入。
観覧料は通常、大人510円ですが、今回は「ねぶたの家 ワ・ラッセ」
と2館共通券大人930円を購入することにしました。
順路の掲示を確認しながら3階の遊歩甲板から見学。
昭和30年の活気にあふれる漁港の町、青森駅周辺のジオラマ。
青森駅前から数メートルも連なる市場でりんごや魚介類を売る元気な
売り子さん。青森、北海道間を物資交換の為、大きな風呂敷を背負って
連絡船へ急ぐかつぎ屋さんなど、青森駅前とその周辺の様子が
展示されています。
この魚、真鱈だと思うんですけど結構リアルに作られていました。
膨らんだお腹にはたくさんの白子が入っているように思えます。
左上に毛蟹、右下ははたはたでしょうね。
当時の青森駅発の列車の時刻表や青函連絡船出航の時刻表。
運賃表。
悪天候による出航見合わせ中の告知。
体を乗り出して見入ってしまいました。
運賃、安っ!!ってね。
ここからは乗務員室。
4階 航海甲板/ブリッジに上がって来ました。
結構、広いんですよ。
ゆとりのあるスペースで。
後方上部に神棚がありました。
置かれたお神酒が何気に気になる・・・。
無線通信室。
ここも想像以上に広かったです。
通信設備の上に置かれた「だるま」は何か意味が・・・?
船の展示施設で煙突内に入ったのは初めてでした。
煙を排出する大きなパイプが何本もあって。
煙突内にこのような空間があるとは思いもしませんでした。
船の煙突ってまんま筒抜けかと思っていましたよ。
その煙突の外観。
ファンネルマークは国鉄時代のなつかし~「JNR」のまま。
煙突展望台からのぐるりと周りの景色を眺めることが出来ます。
堤防の向こうは陸奥湾、生憎のくもり空で残念・・・。
右前方の高いビルは、あの三角形「青森県観光物産館 アスパム」。
青森ベイブリッジ、右前方の赤い建物が「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。
長く連なる青い屋根は、JR青森駅のホーム。
1階 車両甲板/車両展示室へ。
運航当時、このように船内に鉄道車両が格納されていたんですね。
知っていたものの、実際このような光景を見ると圧巻ですね。
なつかしい~特急車両も展示されていました。
キハ82形。
車内の座席シートも当時のままのようです。
そして、外側の壁面に「JNR」の文字。
DD16形ディーゼル機関車。
油圧緩衝器付き自動連結器付車止め。
船の傾きで脱線したり転覆しないよう「連結器」や「緊締具」と呼ばれた
さまざまな車両固定用の器具でしっかりと止められるようになっています。
八甲田丸船尾側に設置している「船尾扉」は、
貨車の積み込みの際に開かれる扉です。
現在は稼動できない状態ですが当時の状態で残してあります。
船の心臓部、機関室へ。
地下1階 第2甲板/エンジンルーム
この階から海面下になっています。
約5,400tある青函連絡船「八甲田丸」を動かすのは
ディーゼルエンジン1,600馬力がなんと8基搭載されています。
乗組員だけしか入れないスペースを当時のまま開放しています。
船乗りだった人や現役の人は一番興味が湧くエリアでしょうね。
最後に、総括制御室へ。
電気・冷暖房等すべての起動システムが入っている連絡船の心臓部。
見学にかかる時間は、受付から約1時間~1時間半ぐらい。
なかなか見応えがあって面白かったです。※見学順路はこちら。
さて、次は、ここからすぐの「ねぶたの家 ワ・ラッセ」へ。