熱烈バリスタ |    遠い目の食いしん坊

熱烈バリスタ

この辺は全米でもコーヒーショップ密度が高いので知られている。
スーパーにもスタバが入り、巨大ショッピングカートにはカップホルダーがついていて、ラッテでも飲みながらショッピング♪が当たり前になっている。

一昔前、、私がこちらに来た当時まともなコーヒーなどなく、茶色の色付き湯を飲んでは「今後一切飲むまい!」と決心し続けたものだ。
(意思弱くすぐ忘れる)
スタバもなにもなかったころ、カナダに旅行の機会があった。
そこで飲んだ人生初めてのエスプレッソ。
感動でした。
「こんなのがアメリカにきたらいいのに・・」
と思ってた数年後から少しずつアメリカの巷でも細々を姿を現した。
いえ、私のあの時の気持ちが通じて現実になったとかじゃないですけどね。

ラーメン職人、寿司職人がこだわりをもち、客にまでどう食べろとか、全部食べろとかやたらうるさい怖いのがいる。

「アメリカにはそんなのはいないだろう」と思っていた。

昨日行ったコーヒーショップ(スタバみたいだけどスタバに非ず)

眉間にしわ寄せた、30歳前後の青年がカウンターを仕切ってる。
私と旦那の前の先客がオーダー中。(以下会話英語)

先客 「この前飲んだ、あれ、、なんだっけ、名前わからないんだけど、甘くて、、、えっと、えっと、、」

バリスタ 「何が欲しいのかはっきり言ってくれ。」


先客  「いや、それが、、、」

バリス 「はっきりどんなだったのか描写してみろ!」

先客 「キャラメルっぽい味だったかも、、」
 
バリスタ 「(困るよお客さん!といった感じで)欲しいものはっきり言ってよ。じゃ、キャラメル○○ラッテがうまいからそれがいいぞ!」

先客 「(うなだれ、それでもちょっと強気で)それでいいよ。でも、ミルクはノンファットにしてくれよ!」

先客の無脂肪牛乳のこだわりというか、最後まで負けっぱなしじゃないだぞ!という心意気がちらっと見えたのが幸いでした。


・・・いよいよ私たちの番。ちょっぴりどきどき。なんか怒られそうで。

旦那 「豆を挽いて欲しいだけなんだ。僕のはエスプレッソ用にブラックタイガー1パウンドを。妻には普通のドリップコーヒー用のでカフェイン抜き(Decaf)のスマトラ ハーフパウンド。」

 私は旦那から離れ眺める。

バリスタ 「で、エスプレッソマシーンはどこのどんなのを使ってる?そのマシーンによって挽き方違うから」

 旦那がメーカー覚えてるわけない・・

旦那 「ああ、たしか Krupsの・・・・」

 違う~~~!!!

私 「(遠くから) デロンギだよーーイタリアの!」

旦那 「デっデロンギ!」


物事に真剣なのはいいですね。とくにアメリカって職人っぽいというか真剣な店員さんってあまり見かけないし。久々にいい刺激でした。


★画像はその時のコーヒー屋の画像。後ろ姿はそのバリスタ。






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