自笑亭
(別窓)の三四郎弁当
最初行ったときは(たしか)販売休止中で(家康くん弁当を購入したとき です)
一ヶ月前くらいに行ったときは、取扱いはしていましたが、あいにく時間が遅かったため売り切れ…
その後、日を改めて(といっても一ヶ月前)昼間の早い時間帯に訪れ…ついに購入しました
ようやく記事を書き終えましたので、公開します
御辨當ですってよ、御辨當…
自笑亭は1854年創業で、1888年(明治21年)東海道線開通を機に浜松駅で駅弁を販売開始。
『三四郎』が朝日新聞に掲載されたのが、その20年後の明治41年とのことです。
『三四郎』冒頭に出てくる「浜松で二人とも申し合わせたように弁当を食った」の弁当は、
当時の自笑亭で販売していたものと考えられ、
「三四郎弁当」は、その当時の資料をもとに、再現を試みたもの…だそうです。
前の電車で乗り合わせたお姉さんと別れた後、
浜松で、ヒゲ生やしたおっさんと並んで食べた、あのお弁当をイメージしているようですね。
(パッケージには、作品冒頭で一緒に乗っていた二人と思われる、お姉さんと爺さんが載っていますが…)
参考:夏目漱石『三四郎』(青空文庫) ※別窓
では、早速開けてみましょう~
おおっ! 二段弁当
一つは、梅干しと白いご飯(日の丸弁当ですね!)
もう一つは、
・卵焼き
・かまぼこ
・うなぎ蒲焼
・わかさぎの佃煮(鮎かと思っていて、確認したら、ワカサギでした…)
・煮豆(大豆と昆布)
・煮物(がんもどき、レンコン、にんじん、椎茸、こんにゃく)
・たくあん(かなりぶっとい大根の漬物)
…といった、おかずのお弁当になっています。
弁当箱も凝っていて、古風な木製の箱に入っています
木のいいにおい~
(おかげで、箱にご飯粒がつきやすく、その上、くっついたごはん粒を取るのが大変でした…)
だからといって、ご飯粒残したりすんなよ!!!
正直、自笑亭で売っている他のどの弁当よりも、おいしかったです
シンプル・イズ・ベスト! ってことでしょうか?
自笑亭の本気を見せられた気がします…
『三四郎』では、この食べ終わった弁当箱のフタを、前の駅で電車の窓から捨てて相席のお姉さんの顔にぶつけてしまったことがあったため、浜松駅ではそれを思いとどまるというシーンがありますね。
(まだ最後まで読んでいませんが、そこまでは読みました…)
きっと、思いとどまられた相席のおっさんや駅員さんは、ホッとしたことでしょう…
追記。
そう思っていて、今、読み返してみたのですが、もしかしたら気のせいだったのかも…?
ピンポンパンポ~~ン お客様にお願いいたします
電車の窓から弁当箱のフタを捨てないでください。