真冬の曇った昼下がり
私は来沖したと聞きました
犬子の喜び様は
大変だったと聞きました
「ただ恋人の様な存在で
いてほしい」と願いこめて
悩み抜いたすえにこの名を
私に付けたと聞きました
飼い主はあの頃から
やはり意地悪な方であり
友達の飼い主や環境を
羨ましがってばかり
少し喜んだ様な顔で
「ざまぁ」と
繰り返す犬子のとなりで
いつまでもいつまでも
泣いたのを覚えてます
アンマーよ
アナタは私の全てをいじり
全て信じず全てを笑いにして
惜しみもせずに何もかもを
私をネタに呑んだくれていたのに
アンマーよ
私はそれを見ないふりしながら
我慢しながら過ごしてきたのでした
フレンチブルドッグひろば