図書館

 

五鈴屋を出奔した惣次が、如何にして井筒屋三代目保晴となったのかを描いた「風を抱く」など、シリーズを彩ったさまざまな登場人物のうち、4人を各編の主役に沿えた短編集。

商い一筋、ひたむきに懸命に生きてきた人々の、切なくとも幸せに到る物語。上巻。

 

風を抱く. 

はた結び. 

百代の過客. 

契り橋.

 

この物語に欠かせない人たちの後日談

どれもウルウルさせられた

保晴なんか、大阪時代は嫌な奴でしかなかったのに(笑)

元々は才覚はあった人だったけど、しっかり足を付けて大きくなったのね

でも、幸せになった欲しいわ

 

佐助さんがきっと、江戸の店を大きくしていってくれて

でも、お竹さんは、幸が大阪に帰る時にはどうするんだろう?

そして、賢輔。奉公に上がる前から知っている身としては

ハラハラドキドキだったけど、やっと幸せになれるのねぇ

 

こんな素敵な上巻を読んだら、下巻の期待も膨らむ

 

R5-81