いよいよ、発酵が終了した果汁は、
液体と固体を分離するために、プレス機に入れられます。
赤ワインのもろみは既に、
ワインである果汁と、固形分である果皮がほぼ分離しています。
そのため力を加えずとも、
固形分がすぐに濾しとられ、ワインが流れ出してきます。
発酵槽の底には、どうしても果皮が残ります。
それもスコップを使ってきれいに取り出して、
プレス機に入れていきます。
様々なタイプの発酵槽がありますが、
最後に果皮を掻き出しやすい構造も、重要な要素です。
すべて入れ終えたら、ぎゅっと圧力をかけて搾ります。
当然ながら、圧力のかかっていないワインと、
圧力をかけたワインでは、味わいに差が出ます。
どれくらい圧力をかけるか、
両者のワインをどれくらい混ぜるか。
それによって品質が大きく変わります。
こうして搾られたワインは、この後樽の中で熟成しいきます。
蔵を出荷されて出て行くまでには、まだまだ長い時間が必要です。