忘れ得ぬ歌ぱーと864「大学数え唄 」 | 遊遊のブログ

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思い出の曲を、思い出と共に、気ままにアップしたブログです。


大学数え唄 

作詞・作曲:不詳
補作詞:浜口庫之助
採譜:仲田三孝・水原皓一

一ツとせ 人はみかけに よらぬもの
軟派張る奴ぁ ?大生
そいつぁ ゴーキだね そいつぁ ゴーキだね

二ツとせ 二目と見られぬ オカメでも
窓から顔出す ?大生
そいつぁ ゴーキだね そいつぁ ゴーキだね

三ツとせ 見れば逆立ち したくなる
座布団ぼうしの ?大生
そいつぁ ゴーキだね そいつぁ ゴーキだね

四ツとせ 夜の夜中に 飛び起きて
昼は寝呆ける ?大生
そいつぁ ゴーキだね そいつぁ ゴーキだね

五ツとせ いつも神田で たたき売り
バイトする奴ぁ ?大生
そいつぁ ゴーキだね そいつぁ ゴーキだね

六ツとせ むかむかするよな カッコして
ウィンクする奴ぁ ?大生
そいつぁ ゴーキだね そいつぁ ゴーキだね

七ツとせ 何にもしないで 卒業して
世に出て恥かく ?大生
そいつぁ ゴーキだね そいつぁ ゴーキだね

八ツとせ 破れタオルで 頬っかぶり
こえ桶かつぐは ?大生
そいつぁ ゴーキだね そいつぁ ゴーキだね

九ツとせ くどくあるような 面をして
ぬれ手で もうける ?大生
そいつぁ ゴーキだね そいつぁ ゴーキだね

十とせ とうとう出ました 女子大生
亭主尻しく カカア天下
そいつぁ ゴーキだね そいつぁ ゴーキだね

十一とせ 十字架背負って ケンカする
キリスト泣かせの ?大生
そいつぁ ゴーキだね そいつぁ ゴーキだね

終わりとせ 尾張名古屋は 城でもつ
天下の大学 俺でもつ
そいつぁ ゴーキだね そいつぁ ゴーキだね
そいつぁ ゴーキだね そいつぁ ゴーキだね


➡️1962(昭和37)年8月5日にリリースされた、守屋浩さんのシングル曲で、B面曲は「ざんねんソング」です。

守屋浩さんと言えば「僕は泣いちっち」があまりにも有名で、私の生まれる前の曲ですが、よく歌っては親に叱られていました。

この曲は当時、歌声喫茶「ともしび」で流行していた曲を採譜・編曲し、歌詞を一部変更したものですが、大学生のコンパ等で歌われた民間伝承歌的な数え歌を採譜、再構成したものと言っても良いでしょう。

なお曲そのものは、明治時代の「民権数え歌」
(一ツトセー 人の上には人ぞなき権利にかわりがないからはコノ人じゃもの
二ツトセー 二ツとない我が命すてしも自由のためならばコノいとやせぬ
三ツトセー 民権自由の世の中にまだ目のさめない人があるコノあわれさよ
四ツトセー 世の開けゆくそのはやさ親が子供におしえられコノかなしさよ
五ツトセー 五つにわれし五大州中にも亜細亜は半開化コノかなしさよ
六ツトセー 背おもえば亜米利加の孤立なしたるむしろ旗コノいさましや
七ツトセー 何故おまえがかしこくて私等なんどは馬鹿であるコノわかりやせね
八ツトセー 刃で人を殺すより政治で殺すがにくらしいコノ罪じゃぞえ
九ツトセー ここらでもう目をさまさねば、朝寝はその身のためでないコノ起きさんせ
十ットセー 虎の威をかる狐らはしっぽのみえるを知らないがコノ畜生め)

海軍兵学校の「兵学校数え歌」
(一ツトセ広島県下の江田島は
明日の日本のバロメーター
ソイツァ 豪気だネー
ニツトセ踏んだり蹴ったり殴ったり
攻撃精神棒倒し
ソイツァ 豪気だネー
三ツトセ三ツ星おろして入れた位置
古鷹山の上に出た
ソイツァ 豪気だネー
四ツトセ夜な夜な捻るこの腕で
一号殴った夢を見た
ソイツァ 豪気だネー
五ツトセ粋な短剣伊達じゃない
魔よけ虫よけ女よせ
ソイツァ 豪気だネー
六ツトセ無理もへちまもあるものか
殴り殴られ偉くなる
ソイツァ 豪気だネー
七ツトセ泣き事言う奴ブンなぐれ
にやにやする奴ははりたおせ
ソイツァ 豪気だネー
八ツトセやさしい心もないじゃない
弥山山頂月を見る
ソイツァ 豪気だネー
九ツトセ漕ぎも漕いだり十浬
宮鳥遠漕半殺し
ソイツァ 豪気だネー
十トセとうとう卒業の時が来た
追い出せ蹴り出せ叩き出せ
ソイツァ 豪気だネー)
と同じものです。

大学名は明示されていませんが各大学の特徴がおもしろおかしく織り込まれています。

原曲には大学名が入っています。クレームが来たらしくぼかしていますが、一つ 東大、 二つ 茶大、 三つ 早大、 四つ ○○、五つ明大 、六つ 慶大、七つ XX 、八つ 農大(東京農大)、 九つ 駒大、 十 △△、 十一 立教。

うちの大学が入っとらんで良かった…

今日は最後のセンター試験でしたね。

私達は「大学共通第1次学力試験」の成績を基に、3校(3学科)を志願し、3回「2次試験」を受けるシステムでした。

今度のシステムはどんなものかはわかりませんが(センター試験そのものもわかりません)皆さんには頑張って欲しいと願っています。

それにしても、この頃は「数え歌」を歌う人が少なくなりましたね。

ろくでもないものを含めて、昔は酔っ払った大人が歌っていまして、私達も自然と覚えてしまい、その「ろくでもないもの」を養護施設で歌った私は、シスターに石鹸を口に塗られる罰を受けたものでした。

それを見ていたC.Kちゃんは、自分も「ろくでもない」数え歌(女の子が歌ってよい歌では決してない)を歌って、同じ罰を受けてくれました。

この罰は、キリスト教系施設特有みたいで、本来は「嘘」に対する罰みたいです。

そういえば、じい様が生きていた時は、よく「兵隊数え歌」を歌っていました。
曲は違いますが
「一つとせ人の嫌がる軍隊に志願で入るバカもある  お国のためとはいいながら」

今年で卒業36年になってしまいました…