忘れ得ぬ歌ぱーと850「彼岸花」 | 遊遊のブログ

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彼岸花

作詞:松本梨香
作曲:谷本貴義

時かける旅人 咲き誇れ命花

指折り数えて 明日を夢見て この世で花となる
巡り逢えないと あきらめはしない
必ず叶うまで

日頃 月頃 年頃の
清がし心も秋入梅(あきついり)
添い遂げれば いいのに

時かける旅人 命、尽きるまで
譲れない想い 護り神ともに
宵闇に揺れる 天つ風が舞い
ちはやぶる激情が 紅く紅く染めてく


暁月夜(あかつきづくよ)に 貴方を夢見る あの世で花となれ
巡り会えないと泣くには泣けない
人生はつれない

出所 見所 死に所
夢か現か幻か
添い遂げるは 悲願花

時かける旅人 命、尽きるまで
譲れない想い 護り神ともに
宵闇に揺れる 天つ風が舞い
ちはやぶる激情が 紅く紅く染めてく


時かける旅人 汚れなき心で
引き継いだ愛を 守り託してゆく
咲き誇れ命よ 天つ空に届け
引き裂かれし絆は 永遠に忘れはしない


➡️2017(平成29)年8月9日にリリースされた、松本梨香17枚目のシングル「顔晴れワッショイ!」のカップリング曲です。

この曲を初めて聴いた時は、あの有名な「ポケットモンスター」の声優さんだとは思いませんでした。
どうしても松本梨香=サトシのイメージが強いですからね。

しかし松本梨香も50才。

人間としても声優さんとしても、この曲を聴くと「円熟」と言う言葉がピッタリです。

作曲の谷本貴義は、多数のアニソンを手がけている方ですが、私達の年代ですと、三原じゅん子「セクシーナイト」
石井明美「CHA-CHA-CHA」
岩崎良美「タッチ」等のアレンジで有名でしょうか。

もっとも、鉄道ファンでしたら、東京メトロの発車メロディの作曲者としての方が、知られているかもしれませんね。

今日は秋彼岸のお中日。

釧路に越してきて52年になりますが、彼岸花を市内で見た記憶がありません。

勿論京都や新潟では、珍しくもない花ですから、私も奥さんのNちゃんも知ってはいますが、曼珠沙華=彼岸花と知らない人は、結構私の周りに沢山いました。

この花は、死人花、地獄花、幽霊花、蛇花、剃刀花、狐花、捨子花、手腐り花等、異名は1.000以上あるらしいです。

彼岸花の名は秋の彼岸頃から開花することに由来し、別の説には、これを食べた後は「彼岸(死)」しかない、というものもあるとか。

別名の曼珠沙華は「法華経」の序品第一に「、釈尊が多くの菩薩のために大乗の経を説かれた時、天は
蔓陀羅華・摩訶曼陀羅華・蔓殊沙華・摩訶蔓殊沙華
の四華を雨を降らせて供養した」に由来しています。

ただし、仏教でいう曼珠沙華は「白くやわらかな花」であり、ヒガンバナの外観とは全く違います。

こんな恐ろしくも美しいこの花の学名はLycoris(リコリス)
ギリシャ神話の女神・海の精であるネレイドの一人 Lycorias からとられています。

この世は此岸。
あの世は彼岸。

彼岸に渡った彼の人を偲べば、此岸に生きる私達は、いつの日か渡り行く彼岸を想いつつ生きなければならないのでしょうか?

それはあまりにも残酷ですが、幸い人間は、忘れる能力を授かっています。

引き裂かれた絆も、きっと時が忘れさせてくれるでしょう、多分。