ペニーレーンでバーボン
作詞・作曲:吉田拓郎
時がたってしまうことを
忘れてしまいたい時があるよね
すべてのものがなにもかも
うつりかわってはいるものの
何となく自分だけ意地をはり通して
さからってみたくなる時があるよね
そんな時僕はバーボンを抱いている
どうせ力などないのら
酒の力を借りてみるのもいいさ
こうして今夜も原宿ペニーレインで
原宿ペニーレインで飲んだくれてる
ペニーレインでバーボンを
ペニーレインでバーボンを
今夜もしたたか酔っている
恋人の顔なんて
思い出したくない事があるよね
まして逢いたくなる程の
気持ちもわかない一日なら
自分ひとりで歩いていたい
表参道ならなおいいさ
そんな時僕はバーボンを抱いている
どうせ力などないのら
酒の力を借りてみるのもいいさ
こうして今夜も原宿ペニーレインで
原宿ペニーレインで飲んだくれてる
ペニーレインでバーボンを
ペニーレインでバーボンを
今夜もしたたか酔っている
テレビはいったい誰のためのもの
見ている者はいつもつんぼ桟敷
気持ちの悪い政治家どもが
勝手なことばかり言い合って
時には無関心なこの僕でさえが
腹を立てたり怒ったり
そんな時僕はバーボンを抱いている
どうせ力などないのら
酒の力を借りてみるのもいいさ
こうして今夜も原宿ペニーレインで
原宿ペニーレインで飲んだくれてる
ペニーレインでバーボンを
ペニーレインでバーボンを
今夜もしたたか酔っている
あまりに外は上天気すぎて
雨のひとつも欲しくなり
こんな天気は僕には似合わないんだと
肩をすぼめて歩く時
陽気に生きて行く事が
何だかみっともなくもなるよね
そんな時僕はバーボンを抱いている
どうせ力などないのら
酒の力を借りてみるのもいいさ
こうして今夜も原宿ペニーレインで
原宿ペニーレインで飲んだくれてる
ペニーレインでバーボンを
ペニーレインでバーボンを
今夜もしたたか酔っている
みんなみんないいやつばかりだと
おせじを使うのがおっくうになり
中にはいやな奴だっているんだよと
大声で叫ぶほどの勇気もなし
とにかく誰にも逢わないで
勝手に酔っ払っちまった方が勝ちさ
そんな時僕はバーボンを抱いている
どうせ力などないのら
酒の力を借りてみるのもいいさ
こうして今夜も原宿ペニーレインで
原宿ペニーレインで飲んだくれてる
ペニーレインでバーボンを
ペニーレインでバーボンを
今夜もしたたか酔っている
➡️1974(昭和49)年12月10日にリリースされた、吉田拓郎さん5枚目のアルバム「今はまだ人生を語らず」のファースト収録曲です。
このアルバムには
ペニーレインでバーボン
人生を語らず
世捨人唄
おはよう
シンシア
三軒目の店ごと
襟裳岬
知識
暮らし
戻ってきた恋人
僕の唄はサヨナラだけ
贈り物
等々12曲が収録されていますが、12曲中3曲が岡本おさみさん。1曲が安井かずみさんの作詞です。
さてこの曲ですが、1986(昭和56)年にCD化。1990(平成2)年にはCD選書で再発売されましたが、この曲の3番に「つんぼ桟敷」という差別用語とも受け取れる言葉が含まれていることから、いずれも生産が中止されました。
本来なら絶対にシングルカットされるべき曲なのですが、くだらない倫理観でポシャってしまいました(私は忠実に歌詞をアップしています)
2006(平成17)年に行われた「吉田拓郎 & かぐや姫 Concert in つま恋 2006」では、該当部分を「蚊帳の外で」と歌い換え、この曲が披露され、また、2009(平成19)年10月7日に完全生産限定で発売されたデビュー40周年記念CD-BOX「Takuro Premium 1971 - 1975」に収納された紙ジャケット盤には「ペニーレインでバーボン」は収録されておらず、タイトルも『今はまだ人生を語らず-1』となっています。
この曲の舞台であるペニーレインは、1974(昭和49)年にビートルズの曲から店名を取ってオープンした、原宿のジャズ喫茶で、拓郎さんが「ペニーレインでバーボン」と唄ったことで一躍脚光を浴び、"フォークの聖地"、"1970年代原宿の象徴"などといわれ、フォーク、ニューミュージック系のミュージシャンやファッション関係者などの業界人が集い修学旅行のコースにもなったらしいです。またこのお店は、1990(平成2)年に閉店したが、2006(平成17)年に復活していますが、私はお酒を飲みませんし、原宿は敷居が高いので、行ったことはありません。
しかし道玄坂の「名曲喫茶ライオン」は、よく行っていたのですが、そっちの方が似合わないと、奥さんのNちゃんに言われてしまいました。
先程久しぶりにこの曲をギターで弾いてみましたが、奥さんに「下手になったね~」と…
まぁ確かにそうですけどね。