光こぼれる時に
作詞:モーリ・アキラ
作曲;森川正太
光こぼれ 風さやぎ
季節のせいだろう 淋しさは
街の午後は人かげもなく
落葉の音さえも聞こえそう
君のいない小さな部屋の
かたすみ 寝ころびながら
遠くへと 逃げてゆく
二人の思い出に 別れをつげ
出逢い わかれ くりかえし
過ぎゆく年月つかれはて
旅に出てみよう見知らぬところへ
こんなに住みなれた町を
すてるのは つらいけど
幸せさがしに いくだけさ
幸せさがしに いくだけさ
➡️1976(昭和51)年10月17日から1977(昭和52)年11月13日まで放送された「俺たちの朝」に
岩崎修治(オッス)
田口勇夫(チュー)
滝村麻子(カアコ)
秋野太作(ヌケ)
と共にレギュラーとして出演していた、佐久間かおる(ツナギ)役の森川正太さん主演の第8話「 ツナギとコンプレックスと仲間たち 」(12月5日 放送)の挿入歌で、B面は「おはよう!こどもショー」挿入歌の「グヤグヤの唄」で、この曲と共に、森川正太さんの作曲です。
森川正太さんが出演したテレビドラマは、書き連ねると大変な事になりますが、主なものを拾ってみると
次郎物語
おれは男だ!
さぼてんとマシュマロ
飛び出せ!青春
おこれ!男だ
太陽にほえろ!
寺内貫太郎一家
われら青春!
俺たちの旅
特別機動捜査隊
Gメン'75
俺たちの朝……
これはごく一部ですが、当時の青春ドラマには、必ず出演していました。
「俺たちの旅」のワカメも「俺たちの朝」のツナギも、すっとぼけてはいますが、本当にいい味出していました。
この曲を作中で聴いた時、秋野太作さんかなって思った位でしたが、本人自らの作曲と歌唱と知り、ビックリしたものです。
「俺たちの朝」が放送されていた当時、私は中学3年生でしたが、とにかくこの番組を楽しみにしていました。
何故ならば、鎌倉が舞台だからです。
里子先のN.kちゃんも、相談所からの大親友C.kちゃんも憧れていた(らしい)街でした。
後年Nちゃんと二人で行くことになりますが、この番組をみた次の日(月曜日)は、番組の話で持ち切りでした。
うちの奥さんのNちゃんは、別の番組を視ることもあったらしく(お父さんがいるときは、プロレスを強制的に見せられていた。当時はテレビは一家に一台の時代)たまに話が噛み合わない時もありましたが、やっぱり内地への…特に東京や鎌倉への憧れが、みんな強かったのです。
ちなみに昭和50年代前半、釧路から東京に行くのに 、国鉄特急と連絡船で22時間。急行だと29~30時間てとこでしたので、内地の人からは、釧路は外国と思われた部分もありました。
そんな魚臭くて霧に包まれた街で、なんの青春やねん、とツッコミをいれたくもなりましたね。
私はと言えば、唯一の関西出身者ですから、皆さま頭が痛いことを質問してくるんですわ……
それはともかく、この曲は染み入る様な歌声でした。
「俺たちの朝」の松崎しげるさんが、力強い歌い方ならば、挿入歌の「ふるさとへお帰り」とこの曲は、男の強がりと優しさを教えてくれたと思います。
今でもこの曲を歌うと、優しい気持ちになれます。
あ……うちの奥さんのNちゃんは、この曲に首を傾げていました。
第8話はチャンネルを奪われ、視ていなかったようです。