忘れ得ぬ歌ぱーと806「リンデンバウムの歌」 | 遊遊のブログ

遊遊のブログ

思い出の曲を、思い出と共に、気ままにアップしたブログです。


リンデンバウムの歌

作詞:岩谷時子
作曲:山本直純

リンデンバウムの大きな幹に
愛の言葉を彫ってきた
リンデンバウムのみどりの木陰
勿忘草が咲いていた
牧笛がわたる夕べの空
ふたりの愛の星がのぼってくる
私の好きな 好きなひと
私の甘いくちづけ あなただけに


リンデンバウムの繁みのなかで
森の泉がわいていた
リンデンバウムに夜がくるとき
夜鶯(ナイチンゲール)がないていた
ともしびがゆれる水のほとり
たのしい恋の歌が聞こえてくる
私の好きな 好きなひと
私の甘いくちづけ あなただけに


リンデンバウムの月のあかりに
いつもあなたを待っていた
リンデンバウムは 私のほほに
つたう涙を知っていた
森かげに憩う旅人たち
なつかしい故里を夢みてる
私の好きな 好きなひと
私の甘いくちづけ あなただけに


➡️1964(昭和39)年にリリースされた、梓みちよさん16枚目のシングル曲で、B面は「夕陽が似合う」でした。

梓みちよさんは、高校1年修了で宝塚音楽学校に入学。在学中に渡辺プロダクションのオーディションに応募し合格。
約1年間のレッスンを経て、1962(昭和37)年に「ボサノバ娘」のキャッチフレーズで「ボッサ・ノバでキッス」でデビューしました。

NHK「夢であいましょう」の今月の歌として発表された「こんにちは赤ちゃん」が大ヒットとなり、第5回日本レコード大賞の大賞を受賞したのはあまりにも有名です。

梓みちよさんは昭和18年のお生まれですから、デビュー時が19才。
この曲がリリースされた当時は21才で、私達子供にとっても、清純なお姉さんのイメージが強かったのですが、実際は10代の頃から飲酒や喫煙を行っているなど清純とはほど遠いもので、そのイメージが嫌で仕方なかったと言っております。

それはともかく、この曲「リンデンバウムの歌」は、山本直純さんの作曲だけあって、スケールの大きさを感じさせます。

私がこの曲を何故知っているかと言うと、ダークダックスと梓みちよさんが共演していたテレビ番組「みんなで歌おう」が記憶にあったのと、当時京都に住んでいた私は、菩提樹を見る機会が多く(大抵の寺院には植えられていた?)子供ながらにして「リンデンバウム=菩提樹」と覚えていたからです。

実際は「リンデンバウム」は「菩提樹」ではなく「セイヨウシナノキ」と言う名前らしいですが、外国語の名前を言える事が、何故か誇らしかったものでした。

後年、里子に行ってからですが、この曲を私が歌うと、里子先のお母さんがビックリしていました。

ただ、少なくとも小学生や中学生が歌う曲じゃないですけどね。

ちなみに「若きハイデルベルヒ」と言う映画の挿入歌だったみたいですが、私は観ていません。

今でもたまにこの曲を歌いますが、歌うとあの頃の事が、本当に楽しかった京都時代を思いだし、やっぱり辛くなります。