American Tune
作詞・作曲:Paul Simon
Many's the time I've been mistaken
And many times confused
Yes, and often felt forsaken
And certainly misused
But I'm all right, I'm all right
I'm just weary to my bones
Still, you don't expect to be
Bright and bon vivant
So far away from home, so far away from home
And I don't know a soul who's not been battered
I don't have a friend who feels at ease
I don't know a dream that's not been shattered
or driven to its knees
But it's all right, it's all right
We've lived so well so long
Still, when I think of the road
we're traveling on
I wonder what went wrong
I can't help it, I wonder what went wrong
And I dreamed I was dying
And I dreamed that my soul rose unexpectedly
And looking back down at me
Smiled reassuringly
And I dreamed I was flying
And high up above my eyes could clearly see
The Statue of Liberty
Sailing away to sea
And I dreamed I was flying
We come on the ship they call the Mayflower
We come on the ship that sailed the moon
We come in the age's most uncertain hour
and sing an American tune
But it's all right, it's all right
You can't be forever blessed
Still, tomorrow's going to be another working day
And I'm trying to get some rest
That's all I'm trying to get some rest
(訳詞)何度も何度も過ちを繰り返し
何度も何度も取り乱した
そして時には見捨てられた様な気になり
実際に虐待されたことも何度かあった
だけど僕は平気さ
なんとかやってるよ
骨の髄まで疲れはてているけど
元々陽気に愉快にやるなんて無理なのさ
家からこんなに遠く離れていてはね
家からこんなに遠く離れていてはね
打ちのめされたことのない人間を僕は知らない
心の安らぐ友など僕のまわりには一人もいない
粉々に砕けたり屈従したりすることなく
生き続けていることを僕は知らない
だけどそれでいいのさ
そういうものなんだ
今までずっと元気に生きてこられたじゃないか
それでもこれから先の道のりを思うと
どこで間違ってしまったのかと考えてしまう
どうにもならないことだけど
一体どこで間違ってしまったのだろう
僕は死にかけている自分の夢を見た
夢の中で僕の魂は突然空に昇って行き
僕を見下ろして
安心させるように微笑んだ
空を飛んでる夢を見たこともある
はるか上空で僕の目にはっきり映った
自由の女神像が
海の彼方へと航海していく姿を…
そして僕は夢の中で空を飛んでいた
メイフラワーと呼ばれる船に乗って僕らはやって来た
月に向けて飛び立つ飛行船に乗って僕らはやって来た
現代のもっとも不確かな時間に僕らは到着した
そして僕らはアメリカの歌を歌ってる
そうさこれでいいんだ
これでいいんだ これでいいんだ
明日になればまた働かなければならない
僕はしばしの休息をとりたいともがいてる
今の僕はただひたすら
わずかな休息をとろうとしているだけさ
➡️1973年5月5日にリリースされた、ポールサイモンのソロ3枚目のアルバム「ひとりごと(There Goes Rhymin' Simon) 」に収録されている曲で「アメリカ第二の国家」とも言われます。
この曲はバッハの「マタイ受難曲」を「アメリカの歌」の前半部分に引用しているのが特徴で、哲学的な歌詞とぴったりあっていて、名曲は名曲を引き出す…と言うか、ポールでなければ出来ない「技」でしょう。
私がこの曲を知ったのは、1981年9月18日に行われた、ニューヨークセントラルパークコンサートのライヴカセットででした。
「アメリカの歌」は「時の流れに(STILL
CRAZY AFTER ALL THESE YEARS)」の次に歌われた曲で、本来はポールのソロ曲ですが、アーティーとのデュエット曲としてアレンジされています。
私は従姉の影響で、小学校入学前よりサイモン&ガーファンクルを聴いていましたが、あの「明日に架ける橋」をリリースして解散してからのS&Gの新曲を聴くのは、1979年のイギリス映画「ウォーターシップダウンのウサギたち」の主題歌「Bright Eyes:」までありませんでした。
したがって昭和57年に「セントラルパークコンサート」のカセットを聴いて、この曲の「虜」になったものです。
勿論辞書を片手に翻訳しましたが、後にLPレコードを買い、やっと山本安見さんの翻訳に接する事が出来た時の嬉しさは今でも覚えています(カセットには訳詞はなかった)
この曲の歌詞を、私自身に置き換えることは簡単ですし、事実この曲の通りかも知れませんが、今私はこの曲を、人生の「応援歌」の一つとして考えています。
でも、人生ってこの曲の歌詞の通りかも知れませんが…