忘れ得ぬ歌ぱーと636「秋の思い出」 | 遊遊のブログ

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秋の思い出

作詞:森下悦伸
作曲:杉田二郎

秋の日 枯葉まう朝
あなたにめぐり逢う
目を合わせてただそれだけ
通りすぎたあなたの
うしろ姿がなぜかせつなく
たまらなかった


秋の日 枯葉まう朝
あなたにめぐり逢う
何も言わずただだまって
通りすぎたあなたの
そんな僕に (そんな僕に)
秋の風は (秋の風は)
やさしかった


今日こそはと近寄ったけど
枯葉まうその姿に
なぜかせつなく (なぜかせつなく)
秋の風は (秋の風は)
冷たかった 冷たかった


soon1971年9月5日にリリースされた、「第二次ジローズ」の5枚目のシングル「涙は明日に」(忘れ得ぬ歌ぱーと11で紹介。間もなく加筆予定)のB面曲です。

この年(昭和46年)のジローズは、2月5日に大ヒット曲「戦争知らない子供たち」をリリースさせ、その半年後に、この曲が発売された訳ですが、A面、B面共に素晴らしい曲なのに、やはり「戦争知らない子供たち」のイメージから抜けきれなかった様です(涙は明日には、従姉も知っているが、この曲は知らなかった)

ジローズはそもそも、1967(昭和42)年、アマチュアバンドとして結成され、メンバーは杉田二郎さん、塩見大治郎さん、細原徹次郎さんの3人で、これを「第一次ジローズ」と言います。

その第一次が解散したあと、杉田さんは「はしだのりひことシューベルツ」に参加。
解散後の1970(昭和45)年に再結成し、メンバーは杉田さんと森下悦伸さんのコンビで、森下さんはジローズ結成の為に「森下次郎」に改名させられたと言う曰くがあります。

杉田さんがシューベルツに参加したのは、はしだのりひこさんから「帝王学」を学ぶ為と言われていましたから、そのくらいの強引な事はするでしょう。

第二次ジローズの特徴は、何と言っても、杉田さんの力強い声と、森下さんの細い声に尽きます。
下手なコンポでは、森下さんの声に気付かない人もいましたが、二人のハーモニーは確かに複雑に絡み合っていましたし、杉田さんの声を、森下さんの声が中和させていたように感じます。

ある本に書かれていた「森下次郎の声は弱々しい」は撤回してほしい。

この曲の歌詞は、森下さんの手によるものですが、北山修さんの影響を受けているのか、共通性があるように思えます。

しかし最近は、昭和40年代のフォークが店頭に並ぶのが少なくなりましたね。

寂しいです…