作詞・作曲:ホンヤミカコ
真っ赤に実った ななかまど
てんてん てんてんてんと実をつける
秋が来るのを待っていた
ななかまどの秋は さびしくなんかないよ
真っ赤に実った ななかまど
てんてん てんてんてんと実をつけて
秋の大地に立っていた
ななかまどの枝に 木枯らし吹いた
ななかまどの赤い実 てんてんてんと 落ちた
しんしんしんと 雪の日 赤い実灯す
雪帽子のせて てんてんてんと 灯す
真っ赤に実った ななかまど
てんてん てんてんてんと実をつける
秋が来るのを待っていた
ななかまどの秋は さびしくなんかないよ
真っ赤に実った ななかまど
てんてん てんてんてんと実をつけて
秋の大地に立っていた
ななかまどの枝に 木枯らし吹いた
ななかまどの赤い実 てんてんてんと 落ちた

井上あずみは、1983(昭和58)年4月21日「STAR STORM」でデビューしました。
当時の芸名「井上杏美」は、出身地金沢の作家である、室井犀星の小説「杏っ子」から命名したそうです。
この曲の作者ホンヤミカコ(本谷美加子)は、帯広出身のオカリナ奏者で、彼女が「前田真三美術館」を訪れた際に目にした写真に触発され「日本の原風景」を描いたこの曲を制作しました。
「みんなのうた」のバックで流れる映像は、前田真三の写真と、渡辺順子の貼り絵です。
ななかまどは、北海道ではポピュラーな木で「七回竈で燃やしても燃えない位硬い木」と言うのが名前の由来です。
釧路市内では街路樹として用いられ、この時期からは、実が赤く色づき、別名を「カラスの実」
本州では、まだまだ暑さが厳しいと言うのに、釧路はすっかり秋の気配。
ななかまどの実が赤く色付いたら、間もなく霜が降ります。
この曲は比較的新しい曲ですが、お盆を過ぎてからこの曲を聴くと、来るべき白い季節を想い、物悲しい気持ちになるのです。
野見山ひふみさんの俳句に「七竃釧路駅裏並木なす」と言うのがありますが、奥さんのNちゃんと、今日も歩いた街の光景が、鮮やかに目に浮かぶ句です。
「明日もリハビリ頑張ろう!」とハッパをかけられました(笑)