作詞:松本隆
作曲:佐藤健
ビートルズは
もう聞かないなんて
きみは言ってたね
吸えない煙草に火を点けて
涙もこぼさずに
出ていったきみと
入れ違いに訪れた孤独
涙さえ見せてくれれば
引きとめられたのに
さよなら
きみと過した日々よ
燃えつきた愛の重さ
ただそれが ふたりの真実さ
ビートルズは
もう聞かないなんて
きみは言ってたね
すりきれたレコードだけが
悲しみ廻してる
素顔のきみが
ああ好きだったのに
くち紅つけてたね
過ぎゆく季節が きみを変え
ぼくをも変えたのか
さよなら
ぼくの短かい春よ
ポスターのあとも今は
ただ壁の白さが眼に沁みる
ビートルズは
もう聞かないなんて
きみは言ってたね
すりきれたレコードだけが
悲しみ廻してる
1974(昭和49)年12月1日にリリースされた、ガロ10枚目のシングルで、B面は「惑」ビートルズは、私達の年代では、少しばかり早かったので(フォーク世代の後、ニューミュージック世代)私はそんなに意識した事はありません。
洋楽は「S&G」か「ビージーズ」で、従姉妹連中に呆れられたものです。
確かビートルズの最終シングルは1970年3月6日の「Let It Be」
アルバムは1970年5月8日の「Let It Be」ですから、昭和49年でビートルズを聴いていた、回りの人は記憶にないですね(喫茶店ではジュークボックスで流れていた)
この年は、ルバング島から、小野田少尉が帰ってきて、エマニエル夫人が(観たかった!)悩ましく、スプーン曲げの「ユリ・ゲラー」が大ブームの年でしたが、音楽は「かぐや姫」の四畳半フォーク「神田川」「赤ちょうちん」が大ヒットしました(あと「フィンガー5」とかジュリーもすごかった)
音楽そのものが変わった…と言うか、フォークと比べると、世界が狭くなった気がしたものです。
ガロは、結局フォークグループなのか、ロックグループなのか、それともコーラスグループなのか、私にはわかりません。
ガロを聴くには、当時の私達は幼すぎた様です。
私達夫婦が、ビートルズを歌う事は、まずありませんが、従姉は未だに聴いているみたいです。
この後私がビートルズを意識したのは、かぐや姫の「アビーロードの街」ででしたが、ビートルズは相変わらず遠いサウンドでした。