忘れ得ぬ歌ぱーと542「お菓子職人」 | 遊遊のブログ

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思い出の曲を、思い出と共に、気ままにアップしたブログです。

お菓子職人

作詞:阿木耀子
作曲:宇崎竜童

コーヒーの お砂糖抜くくせに
苺の可愛い
ショート・ケーキが好き
行きつけの お菓子屋の壁紙は
薄いベージュに
白の小花模様
お店に入れば それだけで
楽しくなるの 疲れもいつか
消えてゆく気がする
麹町 角を曲って
二軒目の店


雪国の お城のように見える
生クリームの
ショート・ケーキが好き
流れてる 音楽はバロックの
いつもたいてい
同じレコードなの
まぶたを閉じると 目に浮ぶ
白い帽子の やさしい人が
お菓子を焼く姿
麹町 角を曲って
二軒目の店


やわらかく 口の中に広がる
切なく甘い
ショート・ケーキが好き
夢だけを 追いかける毎日も
時折肩に 重いと感じる日
窓側の席で ぼんやりと
幸福混ぜて 小麦粉ふるう
まだ見ぬ人想う
麹町 角を曲って
二軒目の店


soon1977(昭和52)年5月21日にリリースされた、山口百恵11枚目のアルバム「百恵白書」の収録曲です。

このアルバムには、シングル曲が1曲も収録されていませんが「このアルバムは、私の分身、この中に18歳の、そう制服をぬいだわたしのすべてが入っています 山口百恵」とあるように、大人っぽい山口百恵を感じられるアルバムです。

この曲の舞台は「麹町」ですが、まぁ私達田舎の高校生には、とてつもなく遠い世界の街でした。
そもそも釧路市内に、こんなお店なんか、なかったですしね。

多分ショートケーキは、生クリームだと思いますが、私達はクリスマスケーキですら「バタークリーム」でした。

この曲は、里子先のM.Kちゃんがすきでした。

昭和52年5月と言えば、N,Kちゃんはすでに発症していましたので、食べたいものも制限されていたのと、信州へ行くときに、一度だけ「通過」した東京に憧れていたからでしょう。

冗談半分に「私の為にお菓子職人になって(笑)」
パティシエなんて言葉が無かった時代。
私が思い浮かべたお菓子は「和菓子」

そんなことを病室で話した事もありました。

薄暗い中で、天井を見つめていると、昔の事をハッキリ思い出してしまいます。

入院患者だからなのか、年のせいなのか…