作詞・作曲:山木康世
ミルク色の街に
絹の雨が降る
朝はまだ静かな
夜明けの中で
君を抱きしめる
愛を確かめる
君が好きだから
放したくない Uh Uh
何も言わないで ほら ほら
瞳閉じたまま そう そう
唇かさね夢の続き
このままずっと 雨に濡れてよ
少し爪の伸びた
細い白い小指
震えているんだね
壊れそうな肩
君を抱きしめる
愛を確かめる
君が好きだから
放したくない Uh Uh
まわり気にしないで ほらほら
立ち止まったまま そう そう
唇かさね夢の続き
このままずっと 雨に濡れてよ
雨に濡れてよ
1983(昭和58)年4月21日にリリースされた、ふきのとう20枚目のシングルで、カップリング曲は「流れゆく河のほとりで」 今日の釧路は、昨日からの雨が止んだと思ったら、夕方から結構降りだしました。
Nちゃんは、お布団が干せないとブー垂れています。
そんなわけで、月曜日から又々入院となる私は、少しでもお手伝いをと思い、風呂掃除と床磨きをして、テーブルをよけようと持ち上げた瞬間、ぎっくり腰となりました…
ついてない時は、トコトンついていないもの。
ベッドに横たわり、奥さんが「ふきのとう」のCDをかけてくれましたが、二人聴くともなしにお喋りしていたとき、この曲がスピーカーから流れて来ました。
昭和58年4月のリリースですから、私は21歳と3ヶ月。
Nちゃんは21歳と7ヶ月で、翌年彼女は結婚しました。
まぁ、当時の私では、彼女を養うなんて出来ませんし、かと言って、親の勘当を覚悟で、同棲する勇気もありませんでした。
意気地無しだった訳ですよ。
おかげで随分遠回りをしまして、Nちゃんの尻に敷かれっぱなしですが、正直、こんな恋に憧れていました。
ふきのとうの曲で、聴いてて一番辛いのは「影法師」ですが、まぁこの曲も、手の届かない夢でしたから、同じ様なものです。
で、奥さんのNちゃんですが「何も言わないで ほら ほら
瞳閉じたまま そう そう
唇かさね夢の続き
このままずっと 雨に濡れてよ」なんて歌いながら、私を外へ連れだそうとするんですよね(ぎっくり腰だよ、私は)
マンション近くのコンビニでしたが、薄い霧の街を、腕を組んで歩いてみました。
途中小学生の群れが「こんにちは!」と挨拶してくれましたが、あの眼は明らかに笑っていたと思います。