なのにあなたは京都へゆくの
作詞:脇田なおみ
作曲:藤田哲朗
私の髪に 口づけをして
かわいいやつと 私に言った
なのにあなたは
京都へ行くの
京都の町は それほどいいの
この私の 愛よりも
静かに よりそい
やさしく見つめ
愛する人と 私を呼んだ
なのにあなたは
京都へ行くの
京都の町は それほどいいの
この私の 愛よりも
燃える腕で だきしめて
とわの愛を 私に誓った
なのにあなたは
京都へ行くの
京都の町は それほどいいの
この私の 愛よりも
この私の 愛よりも
(ルルル……)

チェリッシュは1968(昭和43)年、松崎好孝さんを中心に名古屋で結成されたグループで、当初は4人組であり、1970年(昭和45)年に松井悦子さんが加入し5人組となりました。
1971(昭和46)年までのメンバーは、松崎さん、えっちゃん、奥山敬造さん、藤田哲朗さん、桑原宏司さんの5名で、この曲はベースの藤田哲朗さんが作曲しています。
「なのにあなたは京都へゆくの」は、紆余曲折の末にレコード化された曲で、理由は「ファルセットで売れた 試しは無い!」でした。
今でこそファルセットは、ありふれた歌唱法ですが、当時は裏声だの変調だのは、あまり好まれていなかったみたいです(音楽の授業で、裏声を出すと怒られた記憶があります)
しかし蓋を開けると大ヒットとなり、京都のご当地ソングにまでなりました。
当時私は、京都から釧路に来て3年目。
「京都」と名のつく曲が流れると、たまらない気持ちになったものです。
生まれは舞鶴市ですが、5才までの半分は、嵯峨野でしたから、舞鶴言葉より、京言葉を多用していましたが、洛中の人たちから見ると嵯峨野は化外の地で、京都には含まれないのでした。
北海道のガキ共は、舞鶴も京都も関係なく「内地」であり、大阪も京都もごっちゃにして、訳の解らぬ質問をしてくるので、今で言う「登校拒否」になりかけました。
もっとも一番質問してくるのは、我が妻Nちゃんで、頭がマジで痛くなりましたね…
京言葉がイジメの種となったりで大変でしたが、やはり今でも、京言葉を使っています。
半世紀近く経つのに、なかなか消えないもので、Nちゃんに聞き返される事も変わっていません。