作詞:山上路夫
作曲:村井邦彦
人はだれも 悪いことを
覚えすぎた この世界
築き上げた 楽園は
こわれ去った もろくも
誰も見えない 廃虚の空
一羽の鳩が とんでる
真白い鳩が
生きることの 喜びを
今こそ知る 人はみな
汚れなき世界を この地上に
再び創る為に
人はめざめた
生きることの 喜びを
今こそ知る 人はみな
生きることの 喜びを
今こそ知る 人はみな
生きることの 喜びを
今こそ知る 人はみな

この曲の原題は「ノアの洪水」で、リードヴォーカルは「花の首飾り」に続き加橋かつみさんが務め、加橋さんがソロになって以降も、ライヴ等で披露している曲です。
当時泥沼化していたベトナム戦争などの世界情勢や、社会背景に対して、人類の平和を願い求めて歌われたGSメッセージ・ソングとして話題になりました。
しかし子供が大人の前で歌うと「不良の歌。アカの歌」と言われたもので、今から思うと、全くの偏見なんですが、とにかく当時の大人は了見が狭すぎました。
「子供は童謡や唱歌でも歌っとけ」と、当時よくいわれましたが、今こんなことを子供に言ったなら、どエライ反発を喰らうと思いますね。
さてこの曲は、当然の事ながら、従姉に教えて貰いました。
特に新潟のひろ姉が、この曲を好きだったので、自然に覚えたのですが、この曲はAメロの最後に、半音下がる部分がありまして、決して音感の良くないひろ姉は、ここで何時もひっかかっておりました。
音感に関して言えば、当時6才の私の方が、遥かに優れていまして(自慢)それが元で、虐められる羽目になったのです。
で、我が愛しの釧路の従姉であるまい姉は、ひろ姉よりは音感は良かったので、結果的に正しい「廃虚のの鳩」は、まい姉に教えて貰ったようなものでした。
今でこそ、全てが笑い話なんですけど、当時はマジでひろ姉が怖かったですよ。
この曲の歌詞は、北山修さんの「何のために」に通じるものがありますが、当時は反戦歌が沢山歌われていました。
勿論玉石混淆。どうしようもないものもありましたが、当時の若者の熱気や想いが、曲になったことは、素晴らしいと思います。