作詞:中村ブン
作曲:三木たかし
あてもなく 電車に揺られて
気づくと またひとり ここにいる
花屋の角を 曲がるとすぐに
あなたと暮らした 部屋がある
SLのレコード 聴きながら
ふたりで 夢の中 旅にでた
あなたの背中に
つかまりながら
本当は時間を
止めたかった
灯りのともった 二階の窓に
あなたの 影がなつかしい
元気そうね 幸せそうね
誰かの 影が 寄りそう
来なければ よかった
もうすべてが 届かない
最終電車は 出て行ったわ
私ひとりを 残して
蒼白いレールの その上を
はだしで 泣きながら 歩いてた
カカトのとれた 靴は哀しい
あの日に戻れる はずもない
涙にかすんだ 記憶の中で
あなたは 今もほほえむわ
やさしすぎたわ 幸せだったわ
あなたをきらいに なりたい
来なければ よかった
もうすべてが 届かない
最終電車は 出て行ったわ
私ひとりを 残して
戻りたかった せめてもう一度
抱かれたかった その胸に
あなたがきっと 悔やむほどの
女になって 見せるわ
始発電車は いつ来るのだろう
凍える私は 歩けない

「未来の君へ」は「コープこうべ」のイメージソングでした。
作詞の中村ブンさんは、テレビドラマ「柔道一直線」でデビューし、その後「飛び出せ青春」「高校教師」「青春を突っ走れ」など青春ものに出演され、その後も「太陽にほえろ」「必殺仕事人」など多数出演していた方です(奥様は北原和美さん)
何となく、西島三重子さんの「池上線」に通じる所がある様な気がするのですが、歌詞の内容は、この曲の方が「ドロドロ」しているのではないでしょうか。
「戻りたかった せめてもう一度
抱かれたかった その胸に
あなたがきっと 悔やむほどの
女になって 見せるわ
始発電車は いつ来るのだろう
凍える私は 歩けない」
これを恨みとみるのか、前向きとみるのかは判りませんが、奥さんのNちゃんに聞いてみますと「女ってこんなもんだよ。傷付いても前に向かおうとするから。その点は男と違うかもね」との事でした。
「あの時○ちゃんが勇気を出してたら、私は遠回りしなくてすんだんだけどね(笑)」
あ…地雷を踏んだようです。