作詞・作曲:山木康世
まだ 空が明るいけど
僕は 待ちきれない
まだ夜が来ないけど
僕は待ちきれない
下駄をつっかけて 犬を連れて
飛び出す
まだ空が明るいけど
僕は待ちきれない
まだ夜が来ないけど
僕は待ちきれない
花火を持って 裏の河原へ飛び出す
高く上がれ僕の花火
そして天まで届けよ
高く上がれ僕の花火
そして天まで届け
もう消えちゃった 僕の花火
もう失くなった 僕の花火

帰り道
ひとりぼっちで
雨降り
夕暮れの街
夏の人
プラットホーム
涙色の町
バイバイスーザン
蛍
花火
ロマン
白い冬
以上A・B面合わせて12曲が収録されていますが、このアルバムは、後のふきのとうとは、サウンド的に違うのが解ります。
少なくとも「叙情派」と言われているふきのとうではなく、どちらかと言えば「アメリカンフォーク」的な感じを受けました。
この曲を初めて聴いたのは、近所の喫茶店で、ジュークボックスもありましたが、気に入ったレコードをマスターが適当にかけていました(棚にレコードが沢山…)
確かゴールデンウィーク辺りだったと思いますが、里親のお母さんに連れられて、N,KちゃんとC,Kちゃんの4人で、鉄板に載った熱々のナポリタンを食べている時でした。
勿論花火の季節には早いのですが、まだ中学1年だった私達は…と言うより、私とC,Kちゃんは、施設の庭での花火を思い出しました。
釧路の夏は、7時でも薄明かるく、先生が「もう少し暗くなってから!」なんて言っているのに、待ちきれず火を点けて貰ったものです(施設内では収容児童の火気使用は厳禁。破ると教護院行き)
ネズミ花火や線香花火が主でしたが、私達の目には、本当に綺麗に見えました。
「高く上がれ僕の花火
そして天まで届けよ」
この曲を初めて聴いたときから3年後にN,Kちゃんが、4年後にI,Kちゃん、6年後にC,Kちゃんが旅立った時、私は花火を上げる事はしませんでした。
昨日は「釧路大漁どんぱく」で、三尺玉を含む沢山の花火が上がりました。
私達夫婦は、ベランダから観ていましたが、彼女達も、空から観ていてくれたら…なんて思ってしまいました。