忘れ得ぬ歌ぱーと439「花火」 | 遊遊のブログ

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思い出の曲を、思い出と共に、気ままにアップしたブログです。

花火

作詞・作曲:山木康世

まだ 空が明るいけど
僕は 待ちきれない
まだ夜が来ないけど
僕は待ちきれない
下駄をつっかけて 犬を連れて
飛び出す

まだ空が明るいけど
僕は待ちきれない
まだ夜が来ないけど
僕は待ちきれない
花火を持って 裏の河原へ飛び出す

高く上がれ僕の花火
そして天まで届けよ
高く上がれ僕の花火
そして天まで届け


もう消えちゃった 僕の花火
もう失くなった 僕の花火


soon1974(昭和49)年4月25日にリリースされた、ふきのとうのファーストアルバム「ふきのとう」の収録曲です。

帰り道 
ひとりぼっちで 
雨降り 
夕暮れの街 
夏の人 
プラットホーム
涙色の町
バイバイスーザン  
蛍 
花火
ロマン
白い冬
以上A・B面合わせて12曲が収録されていますが、このアルバムは、後のふきのとうとは、サウンド的に違うのが解ります。

少なくとも「叙情派」と言われているふきのとうではなく、どちらかと言えば「アメリカンフォーク」的な感じを受けました。


この曲を初めて聴いたのは、近所の喫茶店で、ジュークボックスもありましたが、気に入ったレコードをマスターが適当にかけていました(棚にレコードが沢山…)

確かゴールデンウィーク辺りだったと思いますが、里親のお母さんに連れられて、N,KちゃんとC,Kちゃんの4人で、鉄板に載った熱々のナポリタンを食べている時でした。

勿論花火の季節には早いのですが、まだ中学1年だった私達は…と言うより、私とC,Kちゃんは、施設の庭での花火を思い出しました。

釧路の夏は、7時でも薄明かるく、先生が「もう少し暗くなってから!」なんて言っているのに、待ちきれず火を点けて貰ったものです(施設内では収容児童の火気使用は厳禁。破ると教護院行き)

ネズミ花火や線香花火が主でしたが、私達の目には、本当に綺麗に見えました。

「高く上がれ僕の花火
そして天まで届けよ」

この曲を初めて聴いたときから3年後にN,Kちゃんが、4年後にI,Kちゃん、6年後にC,Kちゃんが旅立った時、私は花火を上げる事はしませんでした。


昨日は「釧路大漁どんぱく」で、三尺玉を含む沢山の花火が上がりました。

私達夫婦は、ベランダから観ていましたが、彼女達も、空から観ていてくれたら…なんて思ってしまいました。