作詞・作曲:村下孝蔵
いつまでも 海を見ている
後姿の影ひとつ
流されて 波にきらわれ
打ち上げられた 舟のようだね
まわれまわれ 沈むことなく
風は必ず やむものと信じて
まわれまわれ とまることなく
疲れた翼をふるわせて
この道にゆくあてはない
寂しくてまた酔いしれる
引き返しやり直したい
やがて寒さに 倒れる前に
歌え歌え 愛した人よ
この影を ふりむかせておくれ
歌え歌え 涙流して
遠くで挽歌がきこえる
まわれまわれ とまることなく
疲れた翼をふるわせて

アルバム「初恋~浅き夢みし~」は、シングルから、「初恋」「踊り子」を収録しています。
収録曲は
初恋
夢の地図
踊り子
冬物語
モ・ザ・イ・ク
おいでよ
青い嵐
挽歌
私一人
丘の上から
の10曲で構成されていますが「初恋」「踊り子」は、シングルバージョンとは、かなりアレンジが違います。
挽歌とは、中国で葬送の時、柩を挽く者が歌った歌であり、転じて悲しみを歌った詩・歌・楽曲のことを指します。
私達釧路っ子の「挽歌」は、原田康子さんの小説で、昭和30年代の女子学生にとって、これを読むことが、一種のステータスだった…らしいです。
いずれも人の死を悼むものに違いはありません。
この曲を初めて聴いたのは、21才の大学生で、Nちゃんと最後の旅行(信州)を終えた後だったでしょうか?
N,Kちゃん、C.Kちゃん、I,Kちゃんを亡くし、Nちゃんが去り…
このアルバムのトップの曲「初恋」は、まるで皮肉に感じました。
今隣にNちゃんが寝そべっています。
アクビをしていますから、間もなく寝ると思いますが、手にしている本は、新潮文庫の「挽歌」でした。
珍しいなと思いながら見ていますと、照れた様に笑っていましたが、何事か感じたかも知れません。
明日はC.Kちゃんの月命日。
仏壇には、新しい和菓子が供えてありました。
ちなみに「挽歌」を「ひきうた」と読んで、大爆笑されたのは、愛しの我が奥さんです。
これは私達の間では、絶対的タブーです、勿論。