作詞:菊田一夫
作曲:古関裕而
黒百合は 恋の花
愛する人に 捧げれば
二人はいつかは 結びつく
あああ… あああ
この花 ニシパにあげようか
あたしは ニシパが大好きさ
黒百合は 魔物だよ
花のかおりが しみついて
結んだ二人は はなれない
あああ… あああ
あたしが死んだら ニシパもね
あたしは ニシパが大好きさ
黒百合は 毒の花
アイヌの神の タブーだよ
やがては あたしも死ぬんだよ
あああ… あああ

「君の名は」は、NHKラジオ連続放送劇で、1952(昭和27)年4月10日から、1954(昭和29)年4月8日の、毎週木曜8時から9時までの30分放送で、これが放送されると、銭湯に客の姿が無くなった、と言う逸話があります。
番組の冒頭で「忘却とは忘れ去ることなり。忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」と言うナレーションを、リアルタイムでは勿論知る訳ないのですが、子供の頃に覚えていた…らしいです(母親談)
「君の名は 第二部」ですが、舞台が東京から北海道に移り、弟子屈町と美幌町で撮影されております。
ちなみに黒百合は、北海道では極々普通に見られ、花には悪臭があり、英語では「skunk lily(スカンクユリ)」「dirty diaper(汚いオムツ)」「outhouse lily(外便所ユリ)」などの別名がありますが、アイヌ料理では鱗茎を米と混ぜて炊いたり、茹でてから油を付けたりして食べるそうです。
花言葉は「恋」「呪い」
この曲を聴いたのは、勿論小さい頃でしたが「北海道は絶対に人の住む所やない!」と決め込んでしまいました。
白百合は可憐で清らかなイメージですが、黒百合はずいぶんと損なイメージを持たされたものです。
「君の名は 第二部」で思い浮かぶのは、やはり美幌峠から屈斜路湖を見下ろすシーンでしょうか。
美幌峠は、私達の住む釧路市からは、車で2時間位の所ですが、先月奥さんのNちゃんと二人で行ったはいいが物凄い霧で、峠の湯でお風呂に入ってご飯を食べて帰って来ました。
「高いお風呂代になったね」と二人で笑ってしまいましたが、多分霧の中で黒百合は咲いていた筈です。
もっとも私達夫婦は、花より団子ですけど(笑)