作詞:なかにし礼・鈴木健
作曲:村井邦彦
ぼくの心の 白い砂時計
なぜかこのごろ
重たくおちるよ
わけのないのに
悲しみをうたうよ
それが生きてる
しるしのようだよ
生きてることって
どんなことなの
教えておくれ 砂時計
ぼくの心の さびた砂時計
町を歩くと 重たくおちるよ
生きてることって
どんなことなの
教えておくれ 砂時計
僕の心の 白い砂時計
なぜかこのごろ
重たくおちるよ
1969(昭和44)年2月1日にリリースされた、ザ・ゴールデン・カップスの6枚目ねシングル「本牧ブルース」のB面曲です。「4グラムの砂」は、砂時計の砂で、学生運動終焉間近の、敗北感を表しているような気がします。
ザ・ゴールデン・カップスは、ディヴ平尾さんをリーダーに
エディ藩さん
ルイズルイズ加部さん
ケネス伊東さん
マモル・マターさん
後には
ミッキー吉野さん
柳ジョージさんも加わっています。
タイガースやスパイダース、テンプターズ、オックスのような、派手さはありませんが、落ち着いた大人のバンドのイメージが強かったグループでした。
この「4グラムの砂」は、幼い頃、新潟の従姉に教えて貰った曲で、確か「長い髪の少女」よりも、こちらを先に覚えてしまい、叔母さん連中には「変わった子供」と言われてしまいました。
従姉のH姉ちゃんは、J姉ちゃんに比べると、マニアックな曲が好きだったため、A面曲よりB面曲を教えてくれた訳です。
釧路の従姉は、どちらかと言えばミーハーで、流行りものに食い付く傾向が強い人です。
ですが彼女自身、この「4グラムの砂」は大好きな曲のようで、今でも口ずさんでいますが、従姉も私も、それなりに年を重ねた今、この歌詞の意味が理解出来る様になりました。
従姉、私、Nちゃん、それぞれバツイチと言う現実。
「ぼくの心の 白い砂時計
なぜかこのごろ
重たくおちるよ
わけのないのに
悲しみをうたうよ
それが生きてる
しるしのようだよ
生きてることって
どんなことなの
教えておくれ 砂時計」
難しい言葉を並べているわけでもなく、それが逆に心に突き刺さります。
最近の歌詞は、あまりにもストレート過ぎて、面白味に欠けると感じるのは、私だけではないと思いますが、何か物足りないものですね。