作詞・作曲:西岡たかし
君は覚えているのだろうか
歩き続ける旅路の果てに
ふる里の言葉はない
ふる里はボクにはない
君が拾った小さな石に
やっと見つけた
黄色い花に
ふる里の香りはない
ふる里はボクにはない
そっとアパートを
抜け出すボクは
乗ってしまった
地下鉄の窓に
ふる里の言葉はない
ふる里はどこにもない
一人 テレビを写した頃も
一人 ラジオを
鳴らした時も
ふる里の言葉はない
ふる里はどこにもない
歩き続けるボクの心には
これが人生と
知らないままに
ふる里の言葉はない
ふる里はボクにはない
昨日死んだお前のために
明日生れるお前のために
ふる里はやってはこない
ふる里はどこにもない
歩き続けるボクの心には
これが人生と
知らないままに
ふる里の言葉はない
ふる里はボクにはない
昨日死んだお前のために
明日生れるお前のために
ふる里はやってはこない
ふる里はどこにもない

五つの赤い風船は、日本のフォークク黎明期に現れたグループで、1967(昭和42)年に結成され、1972(昭和47)年解散。1979(昭和54)年二度のライヴのためだけに再結成されたあと、2000(平成12)年再結成され、現在に至ります。
この曲は、昔から知っていた曲でした。
京都から北海道に移り住んできた私は「ふる里の言葉は」勿論「京都弁」「舞鶴弁」なのですが、北海道民となって、49年にもなるのですが、まだ向こうの言葉が抜けませんし、北海道弁が上手く話せません。
おかげで小・中学校時代は、言葉で苦労しまして、北海道弁を覚える代わりに、標準語を話すようになりました。
おかげで「いいふりこき(カッコつけ)の言葉」と、まだまだ苦労するはめになったものです。
今でも早口になったり、緊張したり、怒ったりすると、向こうの言葉が出てしまいます。
そう言えば、C.Kちゃんも綺麗な言葉使いでした。
虐待された子供は、言葉が綺麗になるのでしょうか…
そんな事を、Nちゃんと話していたら、この曲を思い出してしまいました。
Nちゃんは、C.Kちゃんの遺影を見ながら、哀しげな目をしていました。