作詞・作曲:谷山浩子
空は空の色 水は水の色
人たちは土の上 やわらかな夢をみていた
世界はとてつもなく 大きな万華鏡
ふれるたびに まわすたびに
さまざまなものを 見せてくれた
それから 長い時が流れて
流れる時に おし流されて
人の世界だけが かわっていった
知らず知らずに かわっていった
夜はみじかくなる 星はかわいていく
人たちは夢からさめ せわしく何かを考えはじめた
最後の光る夢 気まぐれほうき星
きらめいて きらめいて わたしの眠りの中へ
今夜もまた たずねてきたよ
足音しのばせ 窓をたたいた
「目をあけてよ ぼくは ぼくはここだよ
忘れちゃいやだよ ぼくはここだよ」

この曲は、シングルリリースから5年後に、14枚目のアルバム「しっぽのきもち」に収録されました。
「しっぽのきもち」は、子供向けの曲を集めたアルバムで、タイトル曲「しっぽのきもち」「おはようクレヨン」「まっくら森の歌」「恋するニワトリ」は、NHKの「みんなのうた」として知られています。
「ほうき星の歌」は、アルバムの中では、一番暗い仕上がりと思いますが、いわゆる「谷山浩子夜シリーズ」に相応しく、綺麗な仕上がりの曲です。
この曲がリリースされた時、私は21才でした。
初めて聴いたときは、訳もなく涙が流れたのを覚えています。
中島みゆきさんも、暗く心に突き刺さる曲が多いですが、涙が流れた記憶は、多分無いと思うのですが、谷山浩子さんの曲では、よく涙を流しましたね。
これは昭和59年に、Nちゃんが結婚したからではなく、里子先のN.Kちゃんや、妹分のI,Kちゃん、C,Kちゃんといった、親しかった人を立て続けに亡くした事で、この曲に感情が入ってしまったからだと思っています。
まだ精神的に未熟だった時でしたから、親しい人の死を、受け入れられなかったからでしょうね。
夢に出てくるあの3人は、あの頃と変わっていません…
明日は公休日。
奥さんとのんびり、まったり過ごします。