赤い橋
作詞:北山修
作曲:山木幸三郎
不思議な橋が この町にある
渡った人は 帰らない
昔、 むかしから 橋は変わらない
水は流れない いつの日も
不思議な橋が この町にある
渡った人は 帰らない
いろんな人が この町を出る
渡った人は 帰らない
赤く赤く 塗った
橋のたもとには
赤い赤い花が 咲いている
不思議な橋が この町にある
渡った人は 帰らない
不思議な橋が この町にある
渡った人は 帰らない
みんな何処かへ行った
橋を渡ってから
いつかきっと 私も渡るのさ
いろんな人が この橋を渡る
渡った人は 帰らない

浅川マキさんは、黒いワンピース姿で歌った「夜が明けたら」がデビュー曲でしたが、この「夜が明けたら」がリリースされた当時は、学園紛争の真っ只中でしたが、浅川マキさんのファンが、学生達に多かったと言われています。
この「赤い橋」ですが、北山修さんは「死と言う存在が歌い込まれている…」とおっしゃっています。
しかしこの曲の中には「死」と言う文言は見当たりません。
三途の川を歌っているのか、或いは地方から都会に出る人々が渡って、もう戻って来ないのか…
この曲がリリースされた時は、小学4年生になって直ぐの事でしたが、小樽にいる「お義母さん」に逢いたくて、釧路川にかかる赤い橋ならぬ「朱色の橋(幣舞橋)」を何度も渡りました。
これはC,Kちゃんも同じだった様で、私達「橋南地区」に住む子供にとっては、幣舞橋こそが自由への道だと、思い込んでいたのです。
C,Kちゃんは学区違いですが、私の所から本当に近い所に住んでいました。
彼女も虐待に耐えかね、何度も幣舞橋を渡ったと言います。
私がギターを弾くようになってからの事ですが、この曲を歌うとC,Kちゃんは、露骨に嫌な顔をしました。
女の子なのに、頭にも顔にも、腕や足にも、細かい傷が沢山あったC,Kちゃん。
もい二度と帰って来ることはありません。