忘れ得ぬ歌ぱーと257「野の仏」 | 遊遊のブログ

遊遊のブログ

思い出の曲を、思い出と共に、気ままにアップしたブログです。


野の仏

作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎


この頃さっぱり釣りはだめですと
高節くんが言う
昔はこんな大物をと 両手をひろげて
野の仏 笑ったような 笑わぬような

ここにはいっぱい野鳥かいますねと
高節くんが言う
そらそら浮子(うき)にあたりがきてるよと 教えてあげたいけど
野の仏 笑ったような 笑わぬような

ぽっかり 浮んだ根なし人生ですよと
高節くんが言う
彼はずっとしゃべってるんだね ほら魚が逃げちまうよ
野の仏 笑ったような 笑わぬような

鮒の病気が広がりましたねと
高節くんが言う
昔の鮒は健康でしたねと 淋しそうな顔をして
野の仏 笑ったような 笑わぬような

ぼくは野の仏になるんですよ
と高節くんが言う
だけどこんないい男ではと 顎などなでながら
野の仏 こんどはたしかに 笑いました
野の仏 こんどはたしかに 笑いました


soon1973(昭和48)年12月21日リリースされた「LIVE゙73」の収録で、このアルバムは、同年11月26ー27日の中野サンプラザでのライヴを収録したもの。
カセットテープ版は勿論、オープンリール版も存在している(らしい)です。

このアルバムの収録曲は
春だったね '73
マーク II '73
君去りし後
君が好き
都万の秋
むなしさだけがあった
落陽
雨が空から降れば
こうき心 '73
野の仏
晩餐
ひらひら
望みを捨てろ
の13曲ですが、実はこのアルバムには、拓郎さん自身の作詞曲はありません。

曲中の「高節くん」とは、南こうせつさんの事で、ご実家が大分市のお寺(旧大分郡竹中村の曹洞宗勝光寺の生まれ)のこうせつさんに、似つかわしい曲です。

この曲はこうせつさん自身も歌っていました。

野の仏。
日本の原風景とでも言える風景ですが、私が一時期住んでいた、長野県安曇野には、道祖神があちこちにあり、老若男女問わず手を合わせておりました。

道祖神も、野中のお地蔵様も、庶民の素朴な信仰対象で、いにしえの時代から、地域を見守って来たと思います。

釧路市内の湖、春採湖畔にも、新西国33ヶ所巡りの仏様が10体ほど鎮座していますが、雪が消えて暖かくなると、ジョギングやウォーキングをする人たちが、足を止めて手を合わせています。

釧路も春は、もう近くまで来ていますが、暖かくなったら、奥さんと春採湖を歩いてみようかな。