作詞・作曲:山崎ハコ
青い空 白い雲 菜の花の小道を
かけまわり ちょうちょとり遊んだふるさと
まっ白な 霧の中 神社の石段を
かけ上がり 手を合わせ泣いてた小さな子
淋しくて 悲しくて 出て来た横浜
やさしいと 思ってもみんな他人さ
いつの間に こうなった 鏡の中には
知らん人 疲れた顔で悲しげに笑ってた
帰ろうか 帰ろうか 田舎のあの家へ
青い空 白い雲の田舎へ帰ろうか
あの家へ帰ろうか あの家へ帰ろうか
あの家はもうないのに

山崎ハコさんと言えば、あの小さな身体の、どこからあんな声が出るのか?と驚く位、パワフルな歌声です。
もっとも私達の年代は、「パックインミュージック」を中心に「深夜放送のマドンナ」と言った方が良いかも知れません。
「パックインミュージック」の他にも、1979(昭和54)年4月~1980(昭和55)年3月まで「オールナイトニッポン」火曜日を担当していたのも忘れられません。
山崎ハコさんの曲は「暗い、寒い」と、漫画のネタにもされた位ですが、私はどちらかと言えば、「暗い寂しい歌」が好きでしたので、この「望郷」は大好きでした。
アルバムでは、のちに結婚された、ギターリストの安田裕美さんのイントロから寂しげな雰囲気で、初めて聴いたときは、思わず涙を流してしまいました。
また、簡単なアルペジオで弾けるため、私とN,Kちゃんはよく歌っていました。
私はこの曲を歌うと、自分の故郷と言うものを考えてしまいます。
京都なのか、釧路なのか…
N,Kちゃんは「釧路だよ」と言っていました。
C,Kちゃんは「釧路と思うと嫌だね…」
Nちゃんは「釧路に決まってるしょ!」
実はこの年になっても、自分の故郷が、何処なのかわかっていません。
京都に帰りたいか?と言えば、それはちょっと…ですしね。
故郷を持っている人は幸せだと思います。
私が死ぬとき、釧路が故郷だったと思いつつ旅立てるでしょうか?
そうであったらいいな…と思っています。
死んでいった親友の為にも、Nちゃんの為にも…