想い出の赤いヤッケ
作詞:菊池平三郎
作曲:三沢聖彦
いつの日にか 君にあえると
きっと きっと 信じてた
けど もう やめた やめた
白い雲と 青い空と
赤いヤッケと あの娘と
今のゲレンデは 想い出だけ
君のかげさえも
今はもう見えず
いついつまでも 僕の胸に
きっと きっと 想い出す
けど もう あえぬ
きっと きっと 想い出す
けど もう あえぬ

この曲は、 高石さんがまだデビューする前、アルバイト先のスキー場のロッジの主人から教わったもので、慶應義塾大学山岳部の菊池平三郎さんの作詞、三沢聖彦さんの作曲です。
シンプルなスリーフィンガーで構成され、私が入った養護施設の先生が歌っていたのを、C,Kちゃんと共に教えて貰い、以後二人の愛唱歌となりました。
ヤッケとは、エスキモーの上衣であるアノラックと同様のフード付き防風・防寒上衣の事で、本来短い上衣やジャケットを意味するドイツ語ですが、日本では「ビントヤッケ」つまり英語の「ウィンドブレーカー (防風衣)」 の意で,おもに登山用語として導入され,定着したとの事です。
私達釧路っ子にとっては、ヤッケもアノラックも、厳冬期には欠かせないもので、その下に新聞紙を着込むと、風を完全に遮断するため、最高の防寒着となります。
もっとも、スケートを行なった場合は、セーター一枚になることも珍しくありません。
スケートは、各小学校の校庭に、リンクを作って滑りますが、休日は、鶴ヶ岱公園の「ひょうたん池」に行きます。
養護施設に入ってからも、私とC,Kちゃんは、Nちゃんと仲良く滑っていました。
Nちゃんは運動神経抜群の女の子で、私もC,Kちゃんも、彼女にはかないませんでした(だからと言って、男子の憧れの的では無かった…)
頭から湯気を立てて滑りまくり、喉が渇いたら、水筒のお茶。
一息ついて、C,Kちゃんとこの曲を歌うと、Nちゃんは不思議そうな顔をしていたのを思い出して、日曜日に歌ったら、やっぱり不思議そうな顔をしていましが、C,Kちゃんも歌っていた事は覚えていたみたいです。